久々に
シナリオ・センター代表の小林です。大阪校のシナリオ作家養成講座が100期という記念する期なので、6期ぶり2年半くらいになるでしょうか、久々に大阪校へ出向きました。
またまた感染者が増えてきているので、ちょっと悩みましたが、もう限界かなと、思い切って説明会へ。
大阪校は、オンラインなどはやっておらず通学だけなので、どのくらいの方がいらしていただけるか心配でしたが、女性が9割という珍しい形で始まりました。
世界中で社会が混沌として、色々なものが噴出している今こそ、自分の想いや考えを伝える技術を持っていないと、自分の声は届かず時流に流されてしまいます。
シナリオの技術は、伝えるための技術です。
この技術を駆使することで、ドラマや映画のみならず日常生活でも、また小説や戯曲などのジャンルを超えて多くの人へ自分の想いや考えを伝えることができるのです。
だからこそ、一人でも多くの方が、シナリオの技術という武器を持って、それぞれが声をあげてほしいと思うのです。
大阪では、久々のせいか、時間オーバー気味にちょっとテンション高く語っちゃいました。(笑)
心からシナリオ・センターの理念「日本中の人にシナリオを描いてもらいたい」と願っています。
北山台杉
大阪校の帰り、京都へ一泊しました。
勝手に夏休みもどこも行ってないしと、理由をつけて。(笑)
京都にはコロナ前までは毎年1、2回は行っていましたが、この3年やはり遠慮していけませんでした。
でも、大阪まで来たのだから、どうせなら、夏だしと・・・勝手に理由をつけて1泊。
京都に住む友人と久々に会い、ランチをした後に鷹ヶ峯のしょうざんリゾート京都というところにある日本庭園にいきました。
真夏だというのに、強い日差しの中にも爽やかな風が吹いて、湿度も高くなく気持ちの良いところでした。
小堀遠州などが作っている有名な庭園とは違い、北山台杉と紀州石と苔を主体に作られた庭園で、造られている感じがあまりしない庭園でした。
北山杉って、スーッと長く伸びているのですが、北山台杉というのはスーッとしていなくて、1本から5,6本も立木が出ているという独特な形をしています。
どうも、私がよく知っている北山杉とは違うので「へぇ~」と思いましたが、北山で見る北山杉はシロスギと言ってまっすぐ伸びる木で、北山台杉というのは、北山で編み出され独特な育林方法から生まれたものだそうです。
説明では、「一つの株から数十本、多くて百本以上もの幹を育て、一つの株が一つの森のように、更新をしていくものです。これにより、植林の回数を減らし、収穫のサイクルを早め、ち密な木材を作ることができました。」
京都北部の積雪地帯で伏条更新をする天然の杉の木をみて考え出されたとも言われているそうです。
しかも1200年代、室町時代中期の頃からできた育林方法なのだとか。
この杉で御所をはじめ多くのお屋敷が作られたそうです。
このお庭には樹齢450年という古木もあり、その下にびっしりと広がる苔と相俟って、佇んでいると悠久の彼方へと連れていかれそうな気分になります。
鷹ヶ峯に囲まれたお庭は、自然が生み出した一幅の絵のようでした。
江戸時代に本阿弥光悦は、ここ鷹ヶ峯に芸術村をひらいたとか。
なるほど、ここに佇むと、なんだか新たな創作の力が生まれるような、どんなものでも、形を変えていくことができるような・・・。
ひとつの木から、歴史も科学も、人の営みも感じることができるものなのだと。
いいお休みをいただきました。
もう8月も終わり、皆様は、どんな夏を過ごされたのでしょうか。