平和憲法
シナリオ・センター代表の小林です。昨日の朝日新聞の「ひと」欄に出身ライター(監督)五藤利弘さんの映画「おかあさんの被爆ピアノ」がロサンゼルス日本映画祭で「平和賞」を受賞したことが載っていました。おめでとうございます
原爆を投下した国で、上映されたこと自体が素晴らしいことだそうです。
昨日はパールハーバー、日本が真珠湾攻撃した日です。ここから戦争は始まりました。
何を血迷ったのかと思うほど、防衛費の増額を図り、武器を買い漁ろうとし、平和憲法も専守防衛もかなぐり捨てているお上の姿は、81年前を彷彿させられ、背筋が凍りつきます。
マスコミはマスコミで、こぞって政府に向いている。大本営発表のようにです。
「日本を取り巻く安全環境の厳しさ」と、敵地攻撃能力の必要性を声高にいうけれど、本当でしょうか。根拠をしっかり教えて欲しい。
脅しばかりで、戦争を防ぐための外交議論は、お上からはきこえませんが、相手が何も理解しないから仕方がないとかと言い出して、戦争をはじめる気ではないでしょうね。
お金のない日本は、あの時、国民から金銀、財産を、生きている馬、牛、犬まで供出させ、身ぐるみはいだ上、多くの人々を戦場に送り、殺し、残されたものはわずかな配給で栄養失調にさせられたのです。
まったく81年前と同じです。まさかと思いたい。
声を上げていかないと、いつか来た道へと進んでしまいそうです。
没後25年
今日は、新井一のお誕生日です。存命であれば107歳になります。今年は没後25周年だったことをお誕生日の今日、今更ながら思い出しました。(笑)
11月23日勤労感謝の日に亡くなったのですが、あれから25年、シナリオ・センター創立52年・・・あれまぁ、計算したら、シナリオ・センターでは27年しか教えていなかったじゃないですか。
それなのに、「シナリオの基礎技術」は多くの方に広がっている、今や、日本中、世界中で。センターの講師が頑張ってくれているということですね。ありがたいことです。
新井は、山のように脚本を描いてきましたが、案外、理系なのかなぁと思います。
経験からやみくもに教えるのではなくて、多くの作品を分析し、かつ初心者の方々の添削を分析し、そこから何を伝えることが一番大事なのか、どうすればわかりやすいのかを考えて、生まれたのが「シナリオの基礎技術」ですから。
当り前のように使われている「柱」、シーンのことですが、「柱」は新井一が作った言葉です。
いかにシナリオの基礎技術が業界にも浸透しているかがわかります。
「シナリオの基礎技術」というシナリオのバイブルがあるから、シナリオ・センターの講師は、安心して皆さんにお教えできるのです。
歌手の加藤登紀子さんは、テーマに分けて、何十年と新聞記事をスクラップしていらっしゃるそうです。
「人の記憶はあらまししか覚えていないが、物事はディテールが大事」だからだそうです。
「今のシナリオのつまらなさ。原因は流れ作業で、ストーリーを追うだけ」
「ドラマは、ストーリーではなくディテールの積み重ね」
新井はいつも口を酸っぱくするほど言っていました。