自由
シナリオ・センター代表の小林です。表参道の昼間は、最強寒波とは思えない普通の温度ってかんじでしたが、夕方になったらさむ~い。
外からスタッフの女性が入ってきたら、思わずみんなで「雪の女王か」。
冷たい空気をいっぱいお部屋に持ち込んでくれました。(笑)。
寒いのもさることながら、雪かきをされているニュースを見ると心が痛みます。
高齢者の方だけのご家族もいらっしゃるでしょうし、それでなくても雪かきは命を削りそうです。
小倉志郎さんは、ご自分の意見を書いたプラカードをぶら下げてお出かけになるのだそうです。
「自衛隊を戦争の部隊から災害救助即応隊にしよう」とか。
今なら、是非ともホントに雪かきのお手伝いお願いしたいです。いいメッセージですよね。
「原発を並べて自衛戦争はできない」などその時々のメッセージを書かれていらっしゃいます。
ところが、横浜の市バスを乗ろうとしたら、運転手さんに止められたそうです。
プラカードをとらないと、乗車できないと。乗車拒否する権利はないのに。
小倉さんは、バスの運行を遅らせてはまずいと運転手さんのいう通りプラカードを脱いだそうですが、これは明らかに表現の自由を束縛しています。
たぶん、運転手さんはそこまで思っていなかったかもしれませんが、昨今、議員は傍若無人のくせに、国民がちょっとお上の思惑と違う表現をすると何かとうるさい。
特に公の施設は、お上に忖度しているのか、ありえないことを拒否するところが増えているといいます。
『「戦争反対」などTシャツや着衣、プラカードのメッセージの内容からそれをやめさせる権利、乗車を拒否する権利はない。
公務員や公共交通機関の職員が業務中に政治的な表現をしてはならないルールがあるとしても、一般の乗客に守らせる必要はないし、混同してはいけない。(略)
現場が責任を問われることを恐れたと思われ、表現の自由に対する「萎縮の先回り」「権力者への忖度そんたく」をしない社会にしていかなければならない。』憲法学者の志田陽子武蔵美術大教授はおっしゃっていました。
その通りで、出身ライターの大北はるかさん、神田優さんが執筆されている「女神の教室~リーガル青春白書」(CX)では、憲法、法律を楯に、それぞれが違う見方、意見の中で、人に寄り添うことを教えようとしています。
すべては人があってのことで、法律やルールが先ではありません。
表現の自由が奪われるようなことがあっては断然ならないと思います。
アサシンズラビリンス殺し屋迷宮(秋田書店)
こちらはルールもへったくれもない世界を描いています。
「ドラゴンボール」「フレッシュプリキュア」「デジモンアドベンチャー」「名探偵コナン」「ルパン三世」等などを描かれているアニメの雄前川淳さんが、初めて書かれた漫画源作が、連載から単行本になりました。
第1巻は、1話から5話迄。チャンピオンREDコミックスで毎月連載の「アサシンズラビリンス 殺し屋迷宮」(秋田書店)
7人の殺し屋がなぜか密室にとじ込められ、脱出を試みるバトルロワイヤルです。
まったく予想がつかない展開で、人気を博しています。
前川さんは、やはり発想がすごい。
一癖も二癖もある一流の殺し屋7人が、なぜか知らないうちに洋館に閉じ込められるというところから始まって、そこから抜け出すには殺し合いしなくてはならないという設定。
だったら、さっさと殺し合いしちゃえばいいのですが、それで終わったら、連載も終わっちゃいます。(笑)
で、どうなるかというとアニメで培った魅力的なキャラクターづくりがお話を動かします。
登場人物がそれぞれの特長が活かされながら魅力的に動くんです。
主人公の「ファントム」マークには、ゼッタイに早く出てやらねばならないことがある。鍵は紅蜥蜴。
女性2人、男性5人の一流の殺し屋たち、お互いの腹を探り合いながら、なんとか生き残り、脱出をしようとする。
何故とじ込まられたのかという根本の謎解きの面白さと相俟って、登場人物のこれからの動きがどうなるのか、いったいなぜこの7人なのか・・・???と思うことがいっぱい。
どんな展開になるのか、ワクワクしながら、次を待たされてしまいます。
早く、次を出してください。