シナリオ・センターの開講情報をお知らせします。ドラマや映画だけでなく小説、戯曲、漫画やアニメの講座の開講、コンクール対策講座もあります。
118期シナリオ作家養成講座ブログは、チューターの田中がお送りしています。
今回の講義は『ト書の技術』についての講義を浅田講師からさせていただきました。
来週も『ト書きの技術』の講義が続きます。
どの回も大事な授業なんですけれども、ト書もとても重要ですね。
ト書は、小説の地の文とは違って、基本的に映像に映るものを書く、
場所やその状況、人間の動き・しぐさなど、シンプルに書くものです。
シナリオを書き始める頃は、このト書でまず悩まれる方も多いようですよ。
(とゆうか、僕が実際そうだったんですが・・・)
でも、ト書こそ、映像表現。
さらにいえば、ト書は『映像的表現の要』といっても過言ではありません。
創始者の新井一先生の言葉にこんな言葉があります。
「ト書10則。1つ。映像表現は、ト書、ト書、ト書・・・」
映像的描写が素晴らしい映像作品は、
ト書きにその作品の魅力が詰まっています。
僕たちは、ドラマや映画を見ていて、
名セリフや決めセリフなどに心を奪われたりします。
でも本当の悲しみや喜びや想いとかって、言葉では表せない時もありますよね。
観ている我々も、言葉にならないその姿に心を打たれたりします。
また、ご自分でも何かを見て心が動かされるとき、言葉が出ないときもあることでしょう。
卒業写真、元彼が置いていった歯ブラシ、あの頃と変わらないここの景色の場所・・・。
夏ドラマが始まっています。
心に残るセリフに注目するとともに、描かれる空間や情景や小道具、登場人物たちの仕草に注目して観ると、また一味違うかもしれませんね。
118期シナリオ作家養成講座チューターの田中でした。