シナリオ・センターは、天国まで続いています
シナリオ・センターの新井です。
いずれ、誰しもがこの世界から消えてしまいます。
せっかくシナリオと出会い、シナリオ・センターと出会って頂いた方々も、天国で何をすればいいのだろうと不安だと思います。
天国では、主に海の話をするそうです。
海の美しさについて、雲のうえから語り合います。映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』では、そんな風に天国での日々が描写されています。
天国にいっても、シナリオと関わっていきたいという方のために、シナリオ・センターは2023年7月24日に天国校が開校しました。東京校、大阪校に次ぐ、3つ目の教室です。
そうです。天国で海について語り合ったあとは、シナリオを書くことができます。シナリオ・センターの天国校へお越しください。ということで、今回はその天国校開講の模様をリポートいたします。
**後藤千津子 シナリオ・センター天国校所長就任の会**
2023年7月24日(月)@東京會館「さくら」
シナリオ・センター天国校所長、後藤千津子が就任
シナリオ・センター創設以来53年にわたり 講師・所長を務めてくださった後藤千津子が 本年3月15日89歳で永眠しました
さみしい気持ちも、悲しい気持ちももちろんありますが、新井イズムの継承をし続けてくださった後藤先生を、明るく送り出したいということで、お別れ会ではなく、後藤先生の天国校就任式として催しました。
▼祭壇は、こんもりした形ではなく、天国に向かうようなデザインに!
お花も、桜が好きだった後藤所長の好みに合わせてアレンジ。
祭壇については、新井一亡き後、長くシナリオ・センターでタッグを組んでいた小林代表のこだわりです。
▼天国校の様子をお知らせするパネルもご用意
天国校では、創設者の新井一先生、顧問の堀江史郎先生など豪華な面々が充実の講座が展開されているようです。
新井一の右腕の後藤先生は、新井一の右側に。
皆さんをお迎えする音楽は、後藤先生が大好きだったロバート・レッドフォードの映画から。
献花の際には『追憶』のメインテーマを。お帰りの際には、『明日に向かって撃て』のメインを流しました。
▼当日は、代表の小林が体調不良となり、急遽代打の新井が進行を務めさせていただきました。
代表のねらい通り、明るく楽しい会にしたいということで、いつも通りかしこまらずに進めました。
▼献杯と天国校の就任祝いのご発声は、新井教室時代からの同期である出身ライターの柏原寛司さんと上原正志講師。
▼思い出話を、出身ライターの方や講師の方にお伺い。
みんなが知らない後藤先生の逸話もあったりと、盛り上がりました。
お越しくださった皆さんには、後藤先生の好きだったフルボトルの赤ワインとチョコレート。そして、軽食をご用意。
会の最後は、後藤先生の天国校の就任のコメントを!
と言っても、後藤先生の昔のインタビュー音声を編集して、みなさんへのメッセージとさせていただきました。
参加された講師からは、
「声を聴くと、後藤先生が目のまえにいらっしゃる感じがした」
「声が聴けて、ホントによかった。嬉しかったです」
とのコメントも頂きました。
後藤先生のメッセージの最後に、「シナリオを生きがいにしてほしい」という一言が。
新井、思わず声が詰まってしまいました。
シナリオ・センターは、プロの養成として生まれ、出身ライターの方々がたくさん活躍されていますが、根本にあるのは「シナリオを生きがいにしてほしい」という思いです。それは、プロになる、ならないではありません。
▼最後は、みんなで後藤先生を囲んで、記念写真。
後藤先生がいかに多くの方に慕われてきたか、伝えてきます。
そして、楽しい会になった感じが、みんなの表情からも伝わってきます!
シナリオとの出会いを、一生ものに、いえ、天国までもっていってほしいと思います。
簡単ながら、当日の様子をレポートさせて頂きました。
帰り際に林海象監督から、「楽しい会でしたね」と言って頂けました。こちらの想いもご参加くださった皆さんに届いて、後藤所長も喜んでくれていると思います。