子供の未来
シナリオ・センター代表の小林です。10月も半ばだというのに、夏日ですって。
今日で140日目の夏日、今年はほとんどが夏?すっかり日本の四季は失われつつありますね。
くれぐれも体調を崩さないように用心していきましょう。
右を向いても左を向いてもろくでもない大人ばかりで、子どもがこれでまともに育つのかと心配になります。
東近江市の小椋市長が、「不登校は親の責任」と発言して、尾木ママはじめ多くの親たちの怒りを買っています。フリースクールを文科省が認めたことに批判して、国を亡ぼすとか本気で思っているらしい。
困ったことに、こういう古い考えを持っている人(特に男性)がまだまだいるのです。
心のどこかで子どもは母親が育てるもの、家庭は女が守るものという意識があるのですよね。
不登校な子供がとても増えています。一番の問題は、学校のあり方なのだと私は思います。
個性を大事にと宣いながら、枠からはみ出した子供はいけない子なんです、ダメな子なんです。
何故なら、みんなが窓際のトットちゃんになっちゃうと先生が困るからです。
だったら、最初から子どもを枠にはめようとするのではなく、学校のあり方、枠を変えればいいと思うのです。先生だって楽になると思うのです。
ドキュメンタリー映画になった「夢みる小学校」を見て、初めてわかったのですが、小中学校って公立でも校長先生の裁量で、いくらでも自由に学校を作れるのだそうです。
全国の学校長の皆さん、子どもに真剣に向き合って楽しい学校を作りましょう。子どもが楽しければいじめだってなくなりますよ。
出身の五十嵐匠監督のドキュメンタリー「時代遅れの最先端」。
川崎の風の谷幼稚園の1年間を追ったもので、子どもにとって何が楽しく、大事なのかがわかります。
作品の未来
出身ライターの川上徹也さんの新刊がでました。あまりにたくさん出されていらっしゃるので、紹介しきれないというのが本音です。(笑)
「ストーリーブランディング100の法則」(日本能率協会マネジメントセンター)
この本は、「物を売るな、物語を売れ」という本です。
お店や会社、商品を売るためのノウハウ本なのですが、これってまさにシナリオの技術なんですね。
そう、感情に訴えるということなのです。
理性的消費と感情的消費があるのだそうです。
人間ですからすべて理性的に合理的な買い物をしているだけだと心が乾いてしまいます。
時にはくだらない、必要ではないものも欲しくなります。これが感情的消費です。
その感情的消費になるためには物語(ストーリー)が有力手段となるというおはなしです。
人間が買うというのは、人間が欲しいという感情になるわけですが、その時だけ満たされるのではだめで、リピーターになってくれてナンボ?
それにはこの商品、このお店この会社にしかない売りを創る。
そのために必要なのが「ストーリー」なんですね。
読みながら、シナリオにおけるストーリーブランディング=売りは何だろうと整理してみたら、シナリオの場合はストーリーは大事なんですが、また買いたい、また食べたいと思わせるものは、「シーン」なんですね。
よく、シナリオは名セリフが欲しいとか言われますが、セリフが効果をもたらすためには「シーン」なんです。
あの名シーンが焼き付いているからこそ、お話し(ストーリー)はわかっていてもまた見たい、何度も見たくなる。セリフを覚えてしまうんです。
そんなシナリオを描いてください。売りは「シーン」です。