違憲
シナリオ・センター代表の小林です。ろくでもない世の中になったとため息をつく日々の今年ですが、昨日の最高裁の判決は、ちょっと嬉しかったです。
戸籍上の性別を変更する際に、生殖能力をなくす手術を必要としている今の法律の規定について、最高裁が初めて「違憲」とする判断を示しました。
男性から女性へ、女性から男性へそれぞれの生殖機能を手術して変化させなければ性別を変えられないということをジェンダー問題がフォーカスされた時にはじめて知り、びっくりしました。
身体の問題より心の問題の方が大きいと思っていたので、戸籍を変えたいといえばOKなのだと勝手に思っていました。手術をするって、身体にすごくリスクが大きいのではと、素人判断でも思いますが、「性別変えたいのならそれくらいの危険は承知でやれよ」ということだったのでしょうか。
2014年、生殖機能をなくす手術を求める生殖不能要件について、世界保健機関などは「人間の尊厳に反する」と批判する共同声明を公表したそうです。イギリスやフランスでは手術をしなくても変えることができるそうです。
最高裁が「違憲」と判断したことは、人権の問題が大きいと思います。
「手術要件で社会的な信頼を保ってきた」「性犯罪が増える」など維持を求める声もあります。
ジェンダー問題でもトイレはどうするとかお風呂はどうするとかいう話が必ず出てきます。
ですが、健康な生殖器に手を下すいうのは、どうなのでしょう。
どんな形にしてもどこかに齟齬は生まれてきます。何をしても必ず悪さをする人も出てきます。
でも、それはあくまで少数ではないかと思います。
どんなことも100%は求められないのですから、否定することばかりではなく、それぞれがよいと思う方法を探っていかなければと思います。
ピンクリボン
そろそろ10月も終わりに近づいていますが、10月は乳がん撲滅のためのピンクリボン月間です。
ご存じのようにピンクリボンは、乳がんの正しい知識を広め、早期発見の重要性を呼びかける世界共通のシンボルマーク。
自分や家族の健康のために。パートナーが乳がん検診を受けやすくなるように。
がん経験を活かして社会に貢献するために、がんの早期発見・治療を目指し、ピンクリボン基金・啓発グッズ・シッターサポートプログラムなど様々な活動を通して、乳がんになっても前向きに自分らしく生活できる、やさしい社会に向けて活動を行っています。
そのピンクリボン月間の一環として、シナリオ・センターの鹽野佐和子講師が医療ラブコメ劇場 ブレ恋」上映会&シェアトークを開催します。
乳がんのリアルを描いた創作劇「ブレ恋」をスクリーンで鑑賞した後、脚本・演出であり乳がんサバイバーである鹽野との対話〜シェアトークがあります。
「ブレ恋」は、 乳がんコミュニティのための創作劇「ブレストウォーズ®恋する標準治療!」の略称です。
「医療ラブコメ劇場 ブレ恋」上映会&シェアトーク
脚本・演出・講師 鹽野佐和子SARA
日時 2023年10月29日 12:30- 16:30
場所 男女共同参画センター横浜 フォーラム 横浜市戸塚区上倉田町435−1
主催 THE RABBITS’ BASE
料金 2000円 *学生 無料(先着申し込み15人まで)定員 50人 チケット Peatix ↓