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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人間

さくらばあちゃんのいる街(ENOTOMO刊)

ドラマとは

シナリオ・センター代表の小林です。先週末、「第48回創作テレビドラマ大賞」の贈呈式にお伺いしました。
今回は、3作のうち大賞と佳作2席がシナリオ・センターのおふたりが受賞されており、ルンルンで授賞式に臨みました。
おめでとうございます!
大賞は、竹上雄介さん「明日、輝く」
佳作は、三原貴志さん「タケシと宇宙人の夏物語」

大きな拍手に迎えられたおふたりの姿は輝いて見えました。
この贈呈式にファイナリストも招かれていて、シナリオ・センターからは桐乃さちさん、タナカ・ミオさん、佐藤茂樹さんも「これからも頑張るぞ」と皆さんの前で宣言される姿が頼もしく拍手を送りました。

竹上さんの作品は、最終審査をされた脚本家大御所の池端俊策さんから、「若い女性がいきいきと描かれ、キレの良さを感じる。竹上さんだからこそ描ける人間を見る目もよく、セリフがうまい。セリフは一番の武器になるから、武器をしっかりと使ってほしい」と励ましのお言葉をいただきました。
作品評の中で、池端さんが口を酸っぱくしておっしゃったことは「多くの作品が、現象はかけているが魅力的な人間が描けていない。ドラマは人間を描くことだ」と。
コンクールはともすれば、奇抜な設定ありきを考えてしまい、面白い奇抜な設定に走りがち。もちろん設定は大事ですが、その設定がドラマとして生かせるかどうかも、人間を描けているかにかかってきます。
ストーリーに流されずに、しっかりと人間を描いてほしいと願っています。

さくらばあちゃんのいる街

すてきな絵本が届きました。
贈ってくださったのは、出身ライターの清水有生さん。
といっても清水さんが書かれた絵本ではありません。

清水さんは、江の島で幼稚園を経営されています。江ノ島ともだち幼稚園。
「遊んで食べる!美味しい幼稚園」というキャッチフレーズ通り、子どもたちが自由に遊び、子どもたちが鎌倉の食材でご飯を創るユニークな幼稚園で、子どもたちが自由に、のびのび成長することをモットーとした幼稚園です。
園長の清水さんは、子どもたちが創る絵本を目標に「鎌倉の小さな幼稚園が発信する一刷の本宣言」をされ、幼稚園で児童書ビジネスに参入されました。
かねがね清水さんらしい面白い発想の幼稚園だなと思っていましたが幼稚園で出版する、出版社まで作っちゃいました。
清水さん、すごい!応援させていただきたいです。
第一弾ができました。これは幼稚園生が創ったものではありません。大人です。

10年以上、被災地を訪ねて、ひとり芝居で被災者の皆さんを励ましつづけてきた俳優高山広さんの代表作の一つを高山さんが自ら絵と文を描かれて絵本にされたのです。
「さくらばあちゃんのいる街」
東日本大震災への慰霊と鎮魂をこめて、生きるとは、命とはなにかを描かれています。

実は、作者の高山さんと清水さんは、その昔シナリオ・センターでご一緒に学ばれていた仲。
それからずーっと長くお付き合いされていらっしゃる、同じ志を持った友は、長い付き合いができるのですね。
この絵本もその長いご縁から生まれました。
絵もお話もとても心に染み入る絵本です。
絵本「さくらばあちゃんのいる街」は書店、Amazonで購入できます。

また、直近になりますが、11月11日(土)出版記念公演として、江ノ島ともだち幼稚園の近くにある龍口寺の本堂にて、高山さんのひとり芝居を上演されるそうです。
龍口寺交差点バザール内/13時開場13時半開演/入場料無料(投げ銭をお願いしてます)
創作って、人と人を結んでいくのですね。どんどんご縁が広がっていきますように。

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