腐ったミカン
シナリオ・センター代表の小林です。トップに立つ人がだめだめだと、社会そのものも人間性に欠けてくるようですね。
最近のニュースは腹立たしさを通り越して悲しくなるので、テレビニュースも新聞もネットも見たくありません。
でも、やっぱり社会の動きは知っておかなければと思ってイヤイヤ見ますけれど・・・。
ひどいことばかりですよね。
色々な事件も戦争もそうですが、すべては人間性にかかっています。
日本にはこんなにろくでもない人間しかいないのか・・・。
経団連会長の下々のことなど全く考えていない発言はひどいものですが、ま、この人たちは政府と一蓮托生で利権を得ているわけで・・・。
こういう人たちが国を動かすトップですから、推して知るべし。
その下にいる人たちもだんだん腐っていくのは当然かもしれません。
本当に必要なのかとも思える議員たちが、偉そうにボーナスの今回の増額分を寄付すると、如何にもいい人ぶって、したり顔でいっているのがホント不愉快。だったら最初から増額などしなければいい。
1回だけ寄付してみせるだけなんて茶番もいいところ。
寧ろ赤字の日本、ボーナスをもらえる立場じゃないでしょうし、ボーナス返上、大幅賃金カットをしなさい!
ああ、ここまで来たかと、不愉快の何乗にもなってしまったのは、50歳の男性に生活保護費を毎日1000円手渡ししていたという群馬県桐生市。
しかも決められた基準を下回る支給額で、「いっぺんに渡すと使っちゃうから」って。偉そうに、どこまで上から目線なんでしょ。
「人をどれだけ見下せば気が済むの、どれだけあなたはエライの?」と啖呵を切りたくなります。
すべてトップが腐っているから、みんな腐ったミカンになっちゃう。
だったら、いっそのこと箱ごと腐ったミカンを捨ててしまいましょう。
下々にも人間としての矜持があるんだぞ! 例えにされるミカンが不憫です。
猿が飛んだ!石原宗祐物語
月25日・26日、北九州芸術劇場で、柏田道夫講師脚本の「猿が飛んだ!石原宗祐物語」が上演されます。
九州の皆さん、是非観てくださいね。
この人を見習ってほしい、みんなそう思っちゃいますよ。
このお話は、享保17年(1732)、西日本一帯を襲った大飢饉が舞台です。
門司の二十三ヶ村では1400名を超える餓死者が出ました。
石原宗祐は、28歳の時大里村の庄屋職を父より受け継ぎ、村人たちに5年前のような大惨事を二度味合わせてはならない、なんとかせねばという強い思いを抱いていました。
その後、45歳のときに私財を投じて「大里六本松」に畑を開墾。
それでも不作凶作を回避するために、もっと備えが必要と新田開発を決意。
庄屋職を息子に譲り、弟とともに猿喰湾埋め立てを計画。それにより新田の開拓を実行し「猿喰新田」を完成させるのです。
この新田は福岡ドーム5つ分の広さ。これもすべて自費で賄ったのです。
さらに84歳の時にも小倉藩に頼まれて「曽根新田」も開拓。
97歳の亡くなるまで人々のために人生を捧げた石原宗祐の物語です。
ねえ、ねぇ、本当にこういう人がいるのですよ。
リングなんて無駄なものを、下々から絞った税金にまかせて作るより、災害に備えて自分のお金を出してみていはいかがです、会長さん!お上の皆さん!
見習ったら、拍手喝采ですし、歴史に残りますがいかがでしょう?