menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

思いやり

アサシンズラビリンス 殺し屋迷宮(秋田書店)

1円の情

シナリオ・センター代表の小林です。昨日と一転して表参道には冷たい雨が降っています。まあ、何と言っても2月ですから、昨日の5月の陽気はちょっとやりすぎ(笑)かと。
能登の被災地の皆さんは、ただでさえ体調を崩しやすいのに、ころころ変わる温度差は堪えるのではないかと思います。

被災者の方々が大変な思いをしているのに、石川県知事が大阪万博へ1000万円をだすという話に何を考えているんだろうと腹が立ちました。
被災者の方々は逆なでされた気がしたのではないかと思います。
何故のトップにいる方は、下々の気持ちをわかろうとしないのかと思います。
こんな時でなければまだしも、しかも仲間だからみたいなこともおっしゃって、じゃあ、県民はどうなのっていいたくなりますよね。
今は石川県民のために、石川県復興のために1円でも必要な時だと思いますし、そのために私たちも支援金や義援金を出しているのに、石川県知事が全く他人の気持ちがわかっていない行動をとるのですから何をかいわんやです。
県民の皆さんだけでなく、支援者の方々にも失礼だと思うのですが。

私は、その昔と違って万博で経済を活性化できるとは思っていないので、余計な散財をせずに被災地の皆さんへ、そして本当の地域活性化に使ってほしいと思っています。
どの大臣も適正だと言い張っている2億円の万博トイレ、実際どういうものか知らないので安いか高いはわかりませんが、トイレにも不自由している被災地の方々に対していいようがあまりに無神経な気がします。
せめて、これ以上被災者の方々を傷つけないでいただきたいです。

アサシンズラビリンス 殺し屋迷宮

前川淳さんの漫画原作「アサシンズラビリンス 殺し屋の迷宮」が完結となりました。
名うての殺し屋たちを洋館に閉じ込めて殺し合いをさせるところから始まり、その迷宮脱出のスリリングな展開もさることながら、誰が味方で敵か疑心暗鬼になりながら暗殺者の正体を暴く面白さは、さすが前川ワールドでした。
作画もすばらしくスピード感と臨場感が相俟って、前川さんのシナリオをより面白くされたのだと思います。

漫画はアニメの展開とはまた違うのだと思いますが、何が肝かと言えば、やはり1にも2にもキャラクターです。
ただ殺し屋たちが殺しあう話ではなく、それぞれの登場人物が深いので、物語がどんどん進んでいくのだと思います。
肉親を虐殺された「ファントム」マークの復讐劇とともに「早撃ち」キッドとの友情も二転三転しながら描かれ、ただ戦いを見せるだけでは終わりません。
漫画もアニメも、実写よりもよりキャラクターを濃く明確にしないと魅力的にならないといわれます。
ある意味実写は、俳優さんの個性、演技に頼れるところもありますが、漫画やアニメはそうはいきませんからね。

この「アサシンズラビリンス 殺し屋の迷宮」はチャンピオンREDで2023年8月号から2024年2月号まで掲載され、コミック3巻目で完結を迎えました。
ですが、ここで完結となったのかもしれませんが、再びコンビを組んだ「ファントム」マーク、「早撃ち」キッドがきっとまた違った形で、登場してくるに違いありません。
また、一癖も二癖もある殺し屋たちに出会うことを期待しています。

前川さんは韓国のアニメも書かれており、お忙しい中新境地を切り開かれて活躍されています。
大御所の前川さんが、果敢に新しいことに挑戦していくのですから、新人の皆さんはもっともっと挑戦していかないと追いつきませんね。
先輩に、追いつき追い越せ、負けずに頑張りましょう!

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ