お雛様
シナリオ・センター代表の小林です。弥生の空は~♪って感じの綺麗な青空が見える表参道です。
今日から3月。あっという間ですね。
お雛様を久しぶりに飾りしました。
家を小さくしたので飾るところがなくなってしまったこともあって、出すのも面倒だしとこの3年くらい飾ることがありませんでした。
娘の初節句に母と一緒に、今は亡き人間国宝無形文化財の原米洲さんのお店へお伺いしました。
お店に伺った時ちょうど米洲さんご本人と奥様がいらして、米洲さんが創られたお雛様に、お着物は奥様が創られたからと、是非にと勧められて親王飾りを買い求めました。
もう48年も前のことですが、とてもすてきな穏やかな雰囲気のご夫妻で、娘を見る目のやさしさと誠実なご対応の姿が、今でもワンシーンとして目の奥に残ってます。
米洲人形のすばらしさは、品の良いやさしいお顔です。
毎日世情に憤懣やるかたなく、ヘッドスパで「小林さん、頭の真ん中に角が出ていますよ、あまり怒らないで!」(笑)といわれるほどの私のゴチゴリの心を本当にお雛様おふたりが癒してくれます。
ぼんぼりや屏風などもあるのに、出せないほどの小さな飾り棚に飾っているだけで、お雛様には申し訳ない気もするのですが、そんなことも気にしてないようで、私を黙って見つめてくれて。
日本の文化はしみじみ素晴らしいと思います。季節季節の行事も大切なことだと感じます。
今朝もろくでもない政倫審のテレビ中継を片目で観ながら、お雛様にご挨拶をして家を出ました。
肺の中にきれいな空気が入った感じがしました。
舞台脚本コンクール
3月4日月曜日には、19:00からシナリオ・センター主催の「舞台脚本コンクール2023」の授賞式が行われます。
どなたもご参加いただけるので、リアルでもオンラインでもご参加ください。(無料)
・優秀賞 『予光』街の樹さん 『明日、花火が上がる』越智良知さん
・佳作『明日はシラフで』ユーカリノさん 『レツ』杉原大吾さん 『東京Junk』わたなべゆうさん
劇団青年座さんとコラボして行っているコンクールで、授賞式には青年座の森代表と川上プロデューサーが出席してくださいます。
戯曲(舞台脚本)は、映像のシナリオと違いますので、その辺も踏まえてどんな戯曲が望まれているかお話を聞きしたいと思います。
今年の募集をめざしてお話を聞きください。
昨日、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの「骨と軽蔑」を観てきました。
私からすると何とも言えない魅力のあるお芝居を描かれるので、たまに観に行くと度肝を抜かれます。
今回は、女優だけのお芝居、それも芸達者の方を集めての商業演劇の劇場シアタークリエでの上演なので、興味津々で出かけました。
想像通り、こうきたか~と思わせられた芝居でした。
西と東が戦争中。長引く戦争に男性はほとんどいなくなり、女性も子どもも兵士として徴兵される時代。ワンシチュエーションの7人の女性の会話劇です。
宮沢りえさん、鈴木杏さん、犬山イヌコさん、堀内敬子さん、水川あさみさん、峯村リエさん、小池栄子さんという芸達者が丁々発止とやり合います。
虫も出てくるしラジオも話す不条理劇でもあるのですが、それぞれの登場人物に人間の本質を描いていて、ちょっと胸が痛いです。
今の状況をいちいち説明するわけでもなく、今後の展開が読めない終わり方も印象的でしたが、その時々によって変わる自分の立場は、想いは・・・本当はどうなのか、すべての登場人物の中に自分を見てしまうような惹きこみ方、うまさに魅了されてしまいました。
私自身はわかりにくい芝居とか、ストレートな芝居とかあまり好きではありませんが、芝居というのは、一期一会だから好きなんです。
だって二度と同じ芝居は見られないと思うと大事にしたいではないですか。その時間、演じる人びとを。
撮ってしまったらそこで終わりの映像と違って、毎日変わっていく、変えることができるのがお芝居の醍醐味かもしれません。こんな舞台を作ってみたい方、醍醐味を味わいたい方、是非、挑戦を!!