国花
シナリオ・センター代表の小林です。満開をちょっと過ぎた桜の下を歩いて出社しました。
昨日は暖かい気持ちの良い気候に、桜は見頃という日曜日で、我が家の周りのお花見スポットは、まあ、すごい人。桜は人をウキウキさせるのですね。
私は、桜というと昨今は、西行の「願わくば桜のもとにて春死なむ その如月の望月のころ」が必ずといって頭に浮かびます。歳のせいですかね~。(笑)
桜というのは、日本の国花ひとつ、戦争時には、桜の花のように潔く死ぬための象徴だったのではないかと私は思っています。もう一つの国花は菊。菊は日本のシンボルとして、皇室やパスポートなどの紋章に使われていますので、どちらも、国が栄えるための象徴的な花なのかもしれません。
最近、そんな昔の考え方が戻って来ているようで怖いです。
靖国神社の宮司に海自の元海将が就任するし、硫黄島戦没者慰霊の追悼式で、陸自の第32普通科連隊公式Xは「大東亜戦争で~」と書いたそうな。
大東亜戦争という言葉は、東条英機が戦争を正当化するために作った呼称ということで、戦後すぐに禁止された呼称です。
あえて使ったのか知りませんが、大東亜戦争を侵略戦争を肯定するような、なんとなくキナ臭くなっているような・・・。
やたらに軍備に力を入れる政府、しかも世界のリーダー支持率最下位というろくでもない記録を樹立した(笑)日本のお上は、何をするかわからないし・・・。怖いです。ホントに怖い。
諦めさせる国、忘れさせる国づくりばかりを考えているようなお上に、下々は「諦めない!」「忘れない!」と声をあげていきましょう。
投票で下々は「諦めていない」「忘れていない」「勝手を許さない」ことを示めしましょう。
若者よ、戦争に行かされるのはあなたたちです。ドンパチはゲーム、映画の中だけで終わらせて。
あぶない刑事
ドンパチはいけないと言っているのに、ここでは相も変わらずドンパチが楽しい、困った、困った、本当にヤバイ本が、出ました。(笑)
出身ライターの柏原寛司さんが書き下ろした「あぶない刑事1990」(講談社)。
5月24日上映の「帰ってきたあぶない刑事」全国公開に合わせての第一弾。
5月には「あぶない刑事マニアックス」「ノベライズ 帰ってきたあぶない刑事」と次々と撃ちまくってくるようですよ。
柏原さんは、誰もがご存じのように「あぶない刑事」のメインライターとして38年も活躍されてきただけに頭の先からつま先まであぶない刑事。
それにしてもまた帰って来たんです、あぶない刑事。
1986年、約38年前に始まって、定年でさらばしたはずなのに。主役たちももはや70越えです。(笑)
柏原さん、小説は2016年に「さらばあぶない刑事」のノベライズ版を出されていらっしゃいますが、今回は書き下ろしアナザーストーリー。
近藤課長の定年間際の大事件を描きます。近藤課長は実は初代あぶない刑事だったらしい・・・。
柏原さんらしい歯切れのいい文体で、面白がっているうちにどんどん進んでしまいます。
2016年に描かれた「さらばあぶない刑事」では、タカとユージが定年という時代でした。
「時の流れは非常である。」(さらばあぶない刑事・出だし)
「街と女は姿を変えて生きていく。」(あぶない刑事1990・出だし)
もう、ホント出だしから、かっこいい!まさに柏原ワールド炸裂の小説です。
中身はさほど濃くありません。殺し屋とタカ&ユージのドンパチですから。(笑)
でも、近藤課長が殺し屋に狙われている?ドキドキハラハラです。
近藤課長は、あの名脇役中条静雄さんです。私ファン(推し?)でした。
独特のキャラクターで「あぶデカ」を引っ張ってくれていました。その近藤課長、実は初代あぶデカだった・・・上には上がいるもんです。
ともかく、気持ちがスカッとする本です。(笑)
5月24日から上映の「帰ってきたあぶない刑事」、こちらは出身ライター大川俊道さん脚本です。