子育て
シナリオ・センター代表の小林です。暑いんだか寒いんだかよくわからない今日の表参道ですが、スタッフが育児休暇から1年半ぶりに戻って来てくれたので、明るい気分に満たされています。
私は、ろくでないお国の昔と変わらない「産めよ!増やせよ!」的な子育て支援政策を快く思っていませんが、子どもが生まれるのは嬉しいものです。
そして、子どもを育てながら、働き続けてくれるスタッフたちに感謝しています。
昨日も女性の立場の話を書きましたが、夫婦が対等に子育てをするというのは今の社会ではとっても難しい。
男性が子育てで仕事を休もうとすると建前としては認めているものの、実際には周りが「男のくせになんで?」という顔をします。
「子どもは母親が育てるものだと」という意識がこびりついて抜けていないからです。
子どもは、母親だけで創れるわけではないのにね。
「子どもが熱を出した」といって保育園から呼び出され早退する時も、「またかよ~」という顔をされます。
子どもが熱を出すのは当たり前、保育園に入れば色々な病気をもらいやすいのも当たり前なことなのにです。
子ども支援もへったくれもありゃしない、社会そのものの意識を変えないことには子どもを育てるなんて至難の業です。
私は、「男性も女性も子育ては対等だ」といつも言っています。
幸いなことにセンターの子持ちスタッフは、対等と言い切ると微妙かもですが、男性も女性も一緒に子育てをしてくれているので嬉しいです。
私は、企業自体が優先的に子育てをする環境を作るべきだと思っています。親は変わりがきかないのですから。
保育園や学童などの充実はもちろんですが、男性も女性も意識改革をしないと子どもは幸せに暮らせません。
もうひとつ大事なこと。親代わりに見てくれる保育士さんにも手厚い手当を出して欲しいです。政治家たちの給料を減らして、回してくれたらもっと嬉しい。
若手育て
「ndjc若手映画作家育成プロジェクト2024」の募集が始まります。
19年目を迎えるndjc。出身作家は85名、そのうち4割以上が商業長編映画デビューを果たしています。
センター出身の監督も2008年和島香太郎さん、2016年目黒圭太さん、2017年齋藤栄美さん、2018年川上信也さん、2019年川崎僚さんと軒並みデビューしています。
ただコロナになってからは、ndjcに応募する方が少なくなり、残念ながらここのところセンター勢は結果を出せていません。
この監督育成のプロジェクトは、各団体から推薦作家を募集して、ワークショップを経て、そこで創った課題短篇から選ばれた者がプロのスタッフの指導の下短編映画を製作し、上映会、講評会を行うというシステムです。
和島香太郎監督「梅切らぬバカ」(21)、中江和仁監督「劇場版きのう何食べた?」(21)松永大司監督「エゴイスト」(23)吉野耕平監督「ハケンアニメ」(22)など等活躍されている監督も多く、映画監督の登竜門となっています。
応募条件は、2024年3月31日現在35歳未満で、過去に商業映画の経験がある人は除かれます。
該当者は
・製作した映像作品が過去にコンクールなどで評価を得た実績のある者
・商業映像など、映像制作分野で実務実績のある者(助監督、CMディレクターも可)
・映画、映像に関連する大学や専門学校において優秀な成績をおさめた者
応募提出は、製作実地研修で制作したい作品の企画意図・プロット・オリジナル脚本(25分以上30分以内)、応募書類と私が書く推薦書が必要です。
詳細は、センター事務局にチラシがありますのでよく読んでください。
最近、監督志望の方も多くおいでのようですので、是非ともこのチャンスに応募してみてください。
シナリオ・センターの推薦なしでは応募できませんが、奮って応募していただきたいです。
応募締め切りは(意思決定)は5/28(火)まで(※シナリオ・センターへのご提出は27日(月)20:30まででお願い致します※)。作品を見せていただき推薦書を書かせていただきます。
応募説明会も4/24・5/10とありますので、「ndjc」へ参加申し込みをしてください。
たくさんの応募をお待ちしています。