わからん
シナリオ・センター代表の小林です。災害を心配していたら、やっぱり今朝未明に松山で土砂災害。明日からの3連休も西日本から東日本まで広範囲に大雨とか、これ以上災害が起こらないことを祈るばかりです。
皆様くれぐれもお気をつけくださいね。
この気候のせいでしょうか、体調を崩される方も多く、私の周りだけでもこの2,3日で4人も入院されました。お大事に。
コロナも風邪も流行っているので、混んでいる場所ではマスクをしていた方がいいかと思います。暑いから息苦しくていやですけれどね。
裏金議員、首相を含む42名が不起訴になりました。
私は、どうしてもわからないのですが、実際にお金をもらっているのに、嫌疑なし、嫌疑不十分ってどういうことなのでしょうか。
議員は収支報告しなくていいのかということもわかりません。
国税庁が、なぜ裏金議員のところに調査に入らないのでしょうか。
権力者は何千万も何億も盗んでも捕まらず、弱者はおにぎり1個、パンひとつでも逮捕される、ダブルスタンダードばかりです。
権力者が一番悪いのですが、でも、こうしたことが許されると思うのは、マスコミが弾劾しないからです。
少なくとも10数年前までのマスコミは、記者クラブが仕切っており、マスコミがイニシアチブをとっていた時代もあったけれど、今は官邸にすべてを握られているのです。
ジャーナリズムの主たる任務は「権力の監視」です。なのに放送局は監視対象である政府から逆に監督され、自民党に忖度するばかりです。
もう自民党も官邸も地に落ちているのですから、おもいっきり歯向かったらいいじゃないですか。本当にこのまま無批判に、大本営発表を繰り返していたら、自分たちの首を絞めるばかりか、国を亡ぼします。
共通性
朝ドラの「寅に翼」を見ていますが、吉田恵里香さんはキャラクターづくりが本当にうまいと毎朝感心しています。どんどん視聴率がアップするはずです。
主人公の寅子は、必死に頑張って女性として初めて弁護士、判事、裁判所所長となった三淵嘉子さんという実在人物がモデルです。
ふつう、実在の一代記は遠慮もあるのかもしれませんが、なんとなく主人公はいい人に描かれがちですが、この寅ちゃんは違います。
もちろん本質的にはいい人ですが、とても人間らしいのです。
初の女性弁護士、判事になった彼女は、どんどん変わっていきます。
女性の活躍は自分の肩にかかっているという気負いからでしょうが、恩師にも上役にも正論で噛みつきますし、後輩にも私に続け、あなたたちより苦労して今を勝ち取ったと宣います。アメリカ帰りもあって周りに担ぎ上げられて、ちょっとピノキオになっていきます。家族のことを養ってあ・げ・る亭主風を吹かせます。我が子にも周りにもいい子を強要していることに気がつきません。親友で義姉の花江に家を任せているのも当たり前になります。
先週あたりから、すごーく嫌なやつがでています。(笑)
だからこそ、凄ーく人間臭いのです。これが共通性です。
清廉潔白で全てが優秀じゃない主人公だから、共感するのです。
新井一は「密かな願望なり憧れ性を満たしてやる人物を描けば魅力が出るというわけではありません。
それだけでは感情移入できないのです。
では、どうすればいいかというと、観客と共通な像を、その憧れを持つ主人公に持たせるのです。」
今物議を醸している「おんなこども」と言われた時代、「おんなこども」は人として認められていない時代に、認めさせようと頑張っている寅子だけでは魅力的にならず、「頑張りすぎる性格だから、のめり込みすぎる性格だから周りが見えなくなりがち」の寅子の一面があるから、共感を呼び、魅力的なのですね。
来週からは新潟編。また新しい登場人物がでてきます。どんなキャラクターの人物が出てくるのか、寅子がどう変化するのか楽しみです。私は、テレビの前に正座して毎朝勉強させていただいています。