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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

主張

キャラクターとは

51-51

シナリオ・センター代表の小林です。ふざけた暑さです。外はサウナです。
ただ温度が高いだけならまだしも(とはいえ体温越えですが)、まあ、湿度のすごいこと。息切れしてしまいます。

弱っりきった心身に「喝!」を入れてくれた人がいます。
51ホームラン-51盗塁。大谷翔平選手!!
しかも3打席連発を含む6安打10打点2盗塁という、人間技とは思えないことをやられたのですね。
「自分もびっくり」とご本人、そりゃそうだ、神技だもん。
ウダウダしたろくでもないニュースばかりの毎日に、裏切りという途轍も深い傷を負っただろう彼がめげずに大偉業を遂げた姿に、スカッとさせてもらえました。
大谷選手、おめでとう。そして、ありがとうございます。

それにしても、こういう素晴らしい人の対極にいるのが、自民党総裁候補の皆々
いつも驚かされるのは、誰もがわかることにしらっと嘘をつけること。
「推薦人が誰だか知らなかった」とか「額縁入りで飾られていた写真を忘れていた」とか「統一教会と世界平和家庭連合、勝共連合がイコールだとは報道されるまで知らなかった」とか・・・。
で、こういう嘘をいえば逃れられると思っているとしたら、本気で私たち国民をバカにしているということですよね。
ここまで愚弄されても黙っている国民であれば国は滅びます。声を挙げなきゃね。
あのね~!マスコミはちゃんと突っ込まなくっちゃね。

ドラマ

来週で朝ドラ「虎に翼」が終わります。もはや「寅ロス」という方もいらっしゃるようで、気持ちはよくわかります。
主人公のサクセスストーリーだけでなく、女性の立場、男性の考え方、家庭の在り方、ジェンダー問題、原爆裁判、朝鮮人蔑視、政治家のごり押し、少年法の改悪などなど今も変わらぬ様々な問題点を拾い上げ、今もなお戦っている多くの人の心にすーっと寄り添ったドラマだったと思うのです。

マスコミの弱腰のていたらくの姿には腹が立ちますが、昨今、ドキュメンタリー、ドラマは、社会を見据えて頑張っているように思います。
「虎に翼」は朝起きて気持ちよく見るための朝ドラでありながら、爽やかさを失わずに多くの問題提起をしてくれました。

最近のドラマは変わってきています。
岡田恵和さんの「日曜の夜ぐらいは」は3人の女性の成長物語でしたが、自分で考え、行動を起し、3人が力をあわせて成長していきます。自己主張を持ったヒロインたちでした。
蛭田直美さんの「あの子の子ども」も高校生ながら主人公のカップルは、学校や社会を自分たちの力でわずかですが開いていきます。
大山淳子さんの「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」では、正面から患者たちと向き合い、治療がうまくできるだけではなく、精神を病んでいる方への寄り添い方が違っていました。
長田育恵さんが書かれた「燕は戻ってこない」では、代理母になるヒロインとその周りの女性たちは、社会に押し流されることを拒否して生きていきます。
朝ドラ「らんまん」の万太郎の妻のキャラクターに対しても、長田さんは「どんな時代や境遇でも女性は自己実現を目指してきた。外から支えるとする評価は解像度が低いように感じます。すべての女性は自分のために生きていると物語で伝えました」(朝日新聞耕論から)

ご存じのようにストーリーは、新井は22パターンと言っています。
同じストーリーでもキャラクター、社会性、時代が変われば、全く違ったドラマが生まれてきます。
今の時代はなにを欲しているのでしょうか。
私たちは、ヒーロー、ヒロインのどこに魅力を感じるのでしょうか。
来週の「虎に翼」の最終週は、憲法こそが国民を守るのだという話になりそうで、今から楽しみです。

憲法第十四条  すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。 2 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。 3 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。

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