手のひら返し

シナリオ・センター代表の小林です。来年のスケジュールを作り始めています。
来年は創立55周年にあたるので、ちょっと例年とは違った試みもしてみたいと思っています。楽しみにしていてくださいね。

なんだか今日の天気のようにすっきりしない気持ちでいっぱいです。
被災地の能登は投票に行くのはおろか、投票所を作ったり管理だってできないでしょうに一体どうする気なのでしょうか。能登は捨てた？
前首相よりはと、たぶん皆さん期待したと思います。
マイナ保健証は強制しない、選択的夫婦別姓賛成、リニア反対、原発ゼロにする、早期解散しません、防災庁作ります・・・確かそう言っていましたよね、総裁になる前は。
せめて、予算審議をして能登の救済は素早くやってくれるかと思ったけれど・・・すべて嘘だった。
内田樹さん曰く、「手のひら返し」は一瞬期待した有権者ががっかりして次の選挙では投票する気にならないようにする作為的な裏切りだと。
なるほど、選挙に勝つためにはそういう手を使うのですね。
なんだかずーっと裏切られていたから、ちょっと信じたい気持ちになっていたかも、甘かった・・・。
バカですよね～。思い出してみたら確かに旧統一教会、裏金問題にはなんもしないっていっていたんだ。
まあ、ともかく絶対選挙に行く。最低でも忖度なしで裏金議員、旧統一教会議員には票はいれない、そこだけは死守しましょう。
もうこれ以上ろくでもない人の集まりに勝手にされないようにするには、政権交代できないまでも野党が拮抗できるようにするしか手はないのですから。

まつりのあとのあとのまつり まぜこぜ一座殺人事件

演劇・映画の専門図書館の松竹大谷図書館はご存じだと思います。あらゆる映画演劇の生の資料が集まっているところです。
その貴重な資料を良い状況で保存するために10月23日までクラウドファンティングしています。
演劇・映画に関わっている者として是非とも応援したいものです。
映画の台本は、初稿から決定稿まで何度も書き直されるので、脚本家を目指す方は、その改稿を追ってみるのも一興。
初稿から決定稿までみれるのは製作スタッフだけですから、初稿から決定稿迄の何冊もみられるこの場を利用して直しの経過を知るのはいい勉強になると思います。
何が必要で何が足りないのか・・・映像にするには何が必要なのか・・・現場の声が聞こえてくることでしょう。
色々なものに接してみると、視点が変わります。

皆さんのミソ帳を膨らませようと活躍される先輩などのお話しを聞く公開講座『Theミソ帳倶楽部』。
10月25日は、ドラァグクイーンや歌手、作家や舞台演出と多岐にご活躍の私の大好きな出身ライター・エスムラルダさんです。
今回は、脚本ご担当の映画『まつりのあとのあとのまつり まぜこぜ一座殺人事件』の公開を記念し、齊藤雄基監督にもご登壇していただき、映画ができるまでのお話をたっぷりお聞きします。

社会派コメディサスペンス『まつりのあとのあとのまつり まぜこぜ一座殺人事件』は、殺人事件をきっかけに、車いすユーザー、発達障害、全盲、ダウン症、聾、こびとなど、特性を活かして活躍するマイノリティパフォーマーたちの本音と疑問、怒りと笑いが爆発する映画です。
映画制作に至った成り立ち、創作過程やその間の秘話（？）、様々な特性のパフォーマーの活かす脚本の作り方や演出方法や、どのような思いで制作に当たったのかe.t.c……出身ライターのエスムラルダさんと、齊藤監督にお聴きしましょう。

この映画の製作は一般社団法人「Get in touch」。
生きづらさを抱える人たちと創作活動を行う団体で、俳優の東ちづるさんが設立しました。
一概にまぜこぜの社会と言っても今の社会をみれば、差別をなくすことも受け入れることもとても難しい。許容範囲の狭い人が増えてもいますし。
私はかねがね東さんのこうした活動に興味があり、アートや音楽など通じてまぜこぜの社会を目指すのは、うまい方法なのかもしれないと思っていました。
エスムラルダさんの脚本の切り口も是非とも見ていただきたいですが、今の社会に疑問を持っている多くの人にも見てもらいたい映画です。
Theミソ帳倶楽部」は、本作を観てから聴いてもよし。聴いてから観てもよし！
質疑応答のコーナーもありますので、是非ご参加ください！