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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

見る・知る

歌舞伎プログラム

ズブズブ

シナリオ・センター代表の小林です。選挙始まりました。自宅の固定電話は携帯にお株を奪われ、すっかり鳴りをひそめていたのですが、この半月くらい毎日鳴ります。
出ると選挙アンケートばかり。朝から晩まで色々なところからアンケート調査。私は面倒なので切ってしまうのですが、連れ合いは律義に答えています。エライ?(笑)

裏金は結構問題になっていますけれど、旧統一教会についてはちょっと声が小さくありませんか。
旧統一教会ズブズブの自民党非公認の方が、創価学会も使って、当選を狙っていらっしゃる。
宗教が全く違うのに、推薦される方もする方も恥も外聞もないとはこういうことですよね。
牧原法務大臣は三十数回も旧統一教会へ出向いて講演までしているのに実態を知らなかったとか言っています。私たちでさえわかるのにそんなこともわからない人が、議員はもちろんのこと法曹界のトップになるって、それこそ大きな問題ではありませんか。
旧統一教会もよく怒らないですよね、宗教に傾倒している人でもなく、知らないとか言われ、勝手の手伝っているとか・・・まあ、信者になって欲しいわけではなく、日本の議員を取り込んで日本をだめにするための駒という腹づもりだから支援したのでしょうね。
今回の選挙は政治と金、旧統一教会との関係をよくみなければなりません。
少なくとも下々はおむすび1個でお縄ですが、お上は何十億、何千万でもお縄にはなりません。
政治に興味がなくても、人間として自分の上に立つ人だけが得していると思ったら、「?」って思いませんか。
1票はとても大事です。

古典

錦秋十月歌舞伎を観てきました。
「婦系図」を私の推しの仁左衛門さんと玉三郎さん、もうひとつは「源氏物語 六条御息所の巻」で玉三郎さんの六条御息所。
「婦系図」は泉鏡花の小説から生まれたもので、新派の作品として百年以上も上演されている名作を歌舞伎で演じます。
名セリフ「切れるの別れるのは、芸者の時に言うこと。今の私には死ねと言って下さい 。」をご存じの方も多いかと思います。
「源氏物語 六条御息所の巻」、NHKの大河ドラマで「源氏物語」はまたブームになっていますが、源氏物語ではちょっと怖い、生霊となって光源氏の奥さんの葵の上にとり憑く話です。
女性の気持ちを描いた2作品なのですが、「婦系図」は湯島天神で梅を見ながら、恩師に言われて好きな女性と別れようとする男、それを恩師の言いつけでは仕方がないと受け入れる女。
「六条御息所」は葵上のところまで生霊としてとり憑くほどの妄執と言われほどの愛の深さ。
愛の形は様々ですが、男性は主税も光源氏もどっちもなぁ~と思ってしまうのは私だけでしょうか(笑)
時代が違えば、愛の形も男女の仲も変ってくるのでしょうが、名作は普遍です。
「?」と思いながらも受け入れてしまうのは、もちろん仁左衛門さん、玉三郎さんの見せ方のうまさ、様式美なのでしょうけれど、男女の愛も表し方は変わっても、「愛する」一点では普遍なものなのでしょう。
創作は、作者の感性が生み出すものですが、こうした古い形も知っていないと新しい愛も生まれてこないと思います。
過日文学フリマ冊子を作るにあたり、課題として「メロドラマ」を募集しました。
「ラブストーリー」ではなく「メロドラマ」・・・「え~、メロドラマって?」と悩まれながら応募された方が多かったようです。
今は死語に近いかもしれない「メロドラマ」ですが、こうしたお題で想像し、創造するのもきっとこれからの糧になるかと思います。
古典から学ぶことはたくさんあります。

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