新年会
シナリオ・センター代表の小林です。 本日はシナリオ・センターの新年会でした。
毎年この時だけは一堂に会して、「今年も頑張ろう!!」と決起集会みたいな(笑)ことをします。講師同士にしても、普段会わない方が多いので親睦も兼ねています。
シナリオ・センターは今や講師・スタッフ合わせて71名の大所帯になりました。
新井一が、寺子屋の様に始めた55年前が嘘のようです。
今年は55周年というので、もちろん私が煽るからでもありますが(笑)、みんな気分も新たにこれからもシナリオ・センターが続いていけるように、より多くの方にシナリオ創作を楽しんでいただけるように力を合わせようという気持ちになってくれています。
今年のシナリオ・センターは技術の習得をきちんとしていただくために、よりわかりやすい授業展開や講座を行っていきたいと思っていますが、もうひとつ作家性を磨くためにも力を注いでいきたいと思っています。
新井の分析で言えばストーリーは23通りしかなく「ストーリーにどうバリエーションをつけるか」だけだと言っています。
これこそが作家性、その作家だけが創る切り口が勝負なのですね。
ここは技術と違ってお教えできるものではなく、それぞれの作家が持っているもので勝負しなければなりません。
ここはそれぞれの感性ですから教えられないものですが、その切り口創りのお手伝いはできると思います。
なので、今年はTheミソ帳倶楽部も、アドバンス講座も、こんな切り口で(笑)いこうと思っています。
ご一緒に楽しみながら、ご自分の作家性を磨いていきましょう。
揺るぎない基本の技術を習得したあなたなら、そこにあなたしかない作家性を磨けば、より素晴らしいシナリオが生まれるはずです。
男性社会
昨日というか今日というか最後までついついフジテレビの会見を見てしまいました。
会見の内容よりも、どうやって終わるのだろうということに興味があったからですが。(笑)
エンドレスで質問がある限り応えていく、すべての番組を飛ばして延々10時間にも及ぶ会見は、前回の社長会見からすればいかにも誠実な感じには見受けられましたし、良し悪しはともかく壇上の皆さまはさぞかしお疲れになったことだと思いますが、残念ながら見るに堪えないものでした。本当に10時間もやる必要があったのか・・・。
フジテレビ体質の露見はもちろんのこと、ジャーナリストを名乗る人たちの質の低下にがっくり来ました。
繰り返し同じことを聞く、警察や検察のように何度も同じことを聞いてボロを出させるという方法はあると思うのですけれど、それにしても質問が何を言いたいかわからないものも多く、持論をとうとうと述べる記者もいたり、質問のほとんどが簡潔ではなく聞いているだけで疲れました。
もちろん優れた記者の方もいらっしゃいましたが、もっと勉強して突っ込まないと何もでてはこない、フジテレビがやっていたことは犯罪の加担でかつ隠蔽だということも、まして日枝さんなどを引っ張り出す力にもなっていません。
とはいえうまくはなかったけれど、ここまで粘った会見を政治記者さんたちも政治家に向かってやって欲しいと思いました。
大本営発表ではなく、御用記者にならずに、ちゃんと事実を掘り起こして、権力と立ち向かって欲しいです。
私はこのフジテレビの10時間会見を見て、男社会の本質が見えた気がしました。
女性をものとして見ている、女性が傷つくと思っていない、女性蔑視は綿々と続いていることを改めて見せつけられた気がします。
社会を変えることは本当に難しいけれど、やらねばならないことだと思います。
性暴力に敢然と立ち向かった伊藤詩織さんが監督されて、米アカデミー賞の候補になっているドキュメンタリー作品『Black Box Diaries』が話題になっています。
フジテレビの方も記者の方も、ご覧になるべきだと、特に権力を持っている人に見ていただきたいと思いました。
家族にも見放されてまでも社会と戦う伊藤詩織さんを応援することは、フジテレビの、いや男性社会を変えていく力になるのではないかと思うのです。