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2024年度こども動画祭
動画作りは誰かを思って過ごす時間

小学校の授業「総合的な学習の時間」で作ったPR動画やショートムービー。

学校で遠足に行くときよく「家に帰るまでが遠足」と言いますよね。
それと同じで、動画作りも「誰かに観てもらうまでが動画作り」だと思っています。

また、

・一生懸命作った動画を誰かに観てもらいたい!
・他の学校の子たちがどんな映像を作ったか興味がある!

という子どもたちの声もよく耳にします。

そこで、オンラインで完成作品を上映する「2024年度こども動画祭」を開催しました!

「こども動画祭」は、シナリオ・センターの出前授業「キッズシナリオ」を実施させていただき、そこでお伝えしたことをもとに、シナリオ&動画作りをされた学校から参加校を募集。

なお、今回で開催は3年目。
▼(1年目)2022年度こども動画祭/観客の反応を知る事も動画作りでは大切

▼(2年目)2023年度こども動画祭/他校の作品も観る・観てもらえる場

今回参加してくださったのは、こちらの3校の皆さんです!

・横浜市立浜小学校 4年生
・横浜市立蒔田小学校 5年生
・横浜市立美しが丘小学校 6年生

当日の進行は、3校の出前授業を担当したわたくし田中が担当。キッズシナリオプロジェクトを創設した副代表・新井とともに、皆さんの作品を鑑賞させていただきました。

その模様をレポートいたします!

=今回の概要==============

・サービス名:「2024年度こども動画祭」
・目的:作った動画の共有
・対象:キッズシナリオ参加校
・時間:約1時間30分
▼GIGAスクール対応プログラム 「Kids Scenario」詳細
https://sites.google.com/view/kids-scenariocenter/home 

====================

テーマや想いがしっかり伝わった3作品!

参加校の皆さんには上映前に、「動画のねらい&見どころ」をコメントしてもらいました。

それでは、各校が発表してくれた「動画のねらい&見どころ」「作品のあらすじ」「他校の皆さんの感想」「他校の感想を受けて思ったこと」、そして「新井&田中の感想」も併せてご紹介↓

★浜小学校4年生の皆さん

・動画のねらい&見どころ
「私たちは浜小学校の魅力を伝えるために、“浜小のワンダフォー”をテーマに映画を作りました。主人公はこれから浜小に入る子たちです。迷い込んでしまった“すごろく”の世界を通して、浜小の魅力を知っていく物語です。劇中に登場する小道具の“あげぱん”も一生懸命がんばって作りましたので、そこにも注目してください!」

※浜小の皆さんの動画作りはここから始まりました↓
周年記念の動画で学校の魅力を残したい!@横浜市立浜小学校

・あらすじ
これから小学校に入学する子たちが浜小学校にやってきた。期待をもって入ってきた子もいれば、不安な子もいる。そんな中、入口で「すごろくしょうたいじょう」を拾ったことをキッカケに、不思議なすごろくの世界に迷い込んでしまう。この世界から脱出するには、すごろくを進み、浜小学校にまつわるクイズで正解しないといけなくて……。果たして彼らは浜小学校の魅力を知りきって、この世界から脱出できるのか!?

・他校の皆さんからの感想

=蒔田小学校の皆さん==
「いろいろな歴史があってすごいと思いました!」
「歴史が分かりやすくて、しかも(内容が)詰まっててよかったです!」
「演技力があって、よかったと思います!」
「これから小学校に入る“年長さん”にも分かりやすい映画に収められていて、いいと思いました」

=美しが丘小学校皆さん==
「物語の構成がしっかりしていて、面白かったです!」
「短期間で、このクオリティーの映画を作ったのはすごいと思いました!」
「説明するのではなく、クイズにしたり登場人物が追いかけられたりして、とても良い映画になっていたと思います!」
「小道具の再現度も高く、小道具も活かされていて、とても良かったと思います!」

・他校の感想を受けて、浜小学校の皆さんの感想
「とても嬉しいです!」
「頑張って作った甲斐がありました!」
「小物(あげぱん)まで、ちゃんと工夫したところが伝わっていて、よかったです」

・新井&田中の感想
「給食クイズのシーンで“このクイズ間違えてよいのは あと2回……”というセリフがあったり、浜小学校の魅力をただただ伝えるのではなく、登場人物たちが困っちゃうような設定をたくさん入れているので、ハラハラしながら観ました。とってもグッドでした!聞くところによると、浜小の皆さんはこれから続きを作るのだとか。引き続き、ドキドキワクワクしながら浜小の魅力が伝わる映画をつくってくださいね!」

★蒔田小学校 5年生の皆さん

・動画のねらい&見どころ
「総合的な学習の時間で5月に、新潟県の農家さんからお米をもらって、お米作りを始めました。家庭科の時間では自分たちが作ったお米と、農家さんが作ったお米の食べ比べなどもしました。お米を育てる大変さや楽しさを知ったからこそ、それをテーマにして映画にしようと思ったのがキッカケです。動画作りは初めてだったので難しいこともあったけど、そんな映画を楽しみながら観てもらえると嬉しいです!」

――なお、4班に分かれてそれぞれ動画を制作しているので“4部作”になっています。それぞれの「テーマと見どころ」を発表してもらいました。

「1番目は“お米の成長”です。見どころは主人公の心が変わる瞬間です」

「2番目は“お米を守る”です。見どころは害虫対策に励む農家の大変さや、頑張りを伝えたところです」

「3番目は“お米の大切さ”です。見どころはワープするところです!」

「4番目は“お米の大変身”です。見どころはお米の大変審の良さやきりたんぽの作り方がわかるところです。撮影の工夫も見てください!」

※蒔田小の皆さんの動画作りはここから始まりました↓
総合学習で動画をつくる/@横浜市立蒔田小学校

・あらすじ
①お米の成長
お米の育てるのをめんどくさがり喧嘩もしてしまう3人。しかし、収穫やもみすりをしていくうちにその楽しさに気づいていき――。

②お米の守る
お米に害虫がついてしまった。主人公は友人と秘密基地に行き、作戦を練る。外注対策の薬品、ネットで対策するなど、害虫に打ち勝つために、新たに米づくりに励んでいく――。

③お米の大切さ
ある国に双子の姉妹がいた。いつもこっそりお城を抜け出しては、遊びに出かけていた。ある日、奇妙な生き物「お米ちゃん」に出会い、水田へワープ!農家さんやお米博士とともにお米の大切さを知っていくことに――。

④お米の大変身
お米は美味しいけど飽きてしまった主人公たち。図書館に行き、お米がいろんな大変身することを知った彼らは、きりたんぽを作る。日本人は、きりたんぽの他にも飽きないように沢山工夫して、お米を大変身させていることを知るのだった。

・他校の皆さんからの感想
=美しが丘小学校の皆さん==
「きりたんぽの作り方や、歴史を知れてよかったです!」
「5年生のときに僕らもお米を作りました。活動が似ていたので、それが詳しく描かれていて良かったと思いました」
「お米作りの大変さとか大変身するのも面白くて、今度きりたんぽを作ってみようかなと思いました」

=浜小学校の皆さん==
「お米作りの大変さを知れて、しかも、ギャグ要素もあって面白かったです!」
「お米の良さとか、お米のことについていろいろ知れたし、分かりやすかったです!」
「編集がとてもすごかったです!」
「お米を作るのがこんなに大変で、食べ方もいろいろあるなんて知らなかったです!」

・他校の感想を受けて、蒔田小学校の皆さんの感想
「観ていただきありがとうございました!」
「みんな協力して作った映画なので、褒めてもらえて嬉しかった」
「細かいところまで観てくれて嬉しかった」
「伝えたいことが伝わって、良かったです」
「自分たちで動画を作って、不安だったけど、良い所を沢山言ってもらえて嬉しかったです」

・新井&田中の感想
「お米作りの大変さや魅力が良く伝わってくる動画でした。お米について詳しく知ることができてとても勉強になりました。みんなも言っていたけど、この動画をキッカケにきりたんぽを作ってみたくなりました。こんなふうに、“動画をキッカケにやってみよう!”と観客の心が動いたのは良い動画だからこそ!素晴らしかったです!」

★美しが丘小学校 6年生の皆さん

・動画のねらい&見どころ
「私たちは“今この瞬間を大切に生きよう”を学級目標のひとつにしています。この気持ちを他のみんなにも伝えたいという想いで作りました。高学年になっていくにつれて習い事や勉強などで、友達と遊ぶ時間が少なくなってしまいます。でも、どんなときでも友達といるときの楽しさを忘れずに、その時間を目一杯大切にしたい、そんな願いが伝わると嬉しいです。見どころはプロの俳優の人に来てもらって指導を受けたり、ドローンで撮影したところです。また、セリフを印象付けるために、オペラ風にして印象的にしたところも注目してください!」

※美しが丘小の皆さんの動画づくりはここから始まりました↓
本格的な映画を作りたい!@横浜市立 美しが丘小学校

・あらすじ
今を大切にせず、クラスメイトとの時間も大切にしていなかったみんなが、あることをキッカケに成長し、最後はクラスとみんなとの時間を楽しく過ごす青春ストーリー。

・他校の皆さんからの感想
=浜小学校の皆さん==
「(学校生活のシーンが)本当の学校みたいでした!」
「ラストシーン、感動しました!」
「ファーストシーンから、自分がその世界に入っているみたいな感じでした!」
「ドローンの撮影がすごかったです!」

=蒔田小学校の皆さん==
「ドローン技術がすごかった!」
「アップとルーズの使い方や演技がすごく良かったです!」
「カメラのアングルが良かった!」
「もう、レベチでした……」

・他校の感想を受けて、美しが丘小学校の皆さんの感想
「演技を特に頑張ったので、それを褒めてもらえて嬉しいです」
「率直に、すごくうれしいです。観てくれて本当にありがとうございました!」
「みんなが褒めてくれて嬉しいし、みんなが感動してくれて、コメントをもらえて嬉しかったです」

・新井&田中の感想
「“今この瞬間を大切に生きよう”というテーマがしっかり伝わりました。もうすぐ卒業するみんなが作った映画だと考えると、とてもエモーショナルな気持ちになりました……。この美しが丘小6年1組にしか創れない映画になっていましたね。それから、演技もとても上手い!それは、それぞれの登場人物のキャラクターがしっかりシナリオに描かれていたからだと思います。普段から日常をよく観察して、学級目標を意識しながら生活していることが、映画を通して伝わってきましたよ。素晴らしい映画でした!」

モノづくりを通して“人の気持ちを考える力” も鍛える

本当に、どの小学校も素晴らしかったです!感動しました。

動画作りを通して皆さんが得られたのは、「動画が完成した」ということだけではないと思います。

いろいろな“時間”も得られたのではないでしょうか。

例えば。

シナリオを書いているときは「登場人物の気持ちを考えていた時間」。

撮影しているときは「クラスの仲間のことを考えながら協力した時間」や「観てくれる人が楽しんでくれるかなと考えた時間」。

こうやって考えると「動画を作る」ということは、
「誰かを思って過ごす時間」なのかもしれませんね。

これからも、たくさん誰かを思い、過ごしてもらえらえたらいいなと思います。

キッズシナリオでは、授業後もこのようなカタチで創作のサポートをさせていただいております。今回の模様をご覧いただいて、ご興味をもたれた学校の先生方や教育関連のお仕事をされている方は、お気軽にシナリオ・センターまでお問い合わせください。

子どもたちの創作活動を月額で後押ししてくださる「アシスト(個人・法人)」を募集中しております!

その他、キッズシナリオの模様はこちらのページ「コミュニケーション力 を上げるシナリオ研修 事例まとめ」もご覧ください。

※小説・作文・短歌・映像等、創ることが好きな小学生・中学生はぜひ挑戦を!
「小学生・中学生対象 創作コンクール一覧」

 

キッズシナリオについて:出前授業やオンライン創作クラス「考える部屋」

・出前授業
シナリオ・センターは、1970年創立。優秀なシナリオライター・脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的に創設以来、700名以上の脚本家や小説家が誕生しています。2010年から「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」という思いから、小中学校への出前授業として『キッズシナリオ』プロジェクトを開始。創作を楽しみながら、想像力と表現力が身つくカリキュラムを提供しています。
>>こちらの動画をご覧ください。

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>>まずはこちらで実施内容をご覧ください。

シナリオ・センターでは、小学校や中学校など教育団体への出前授業を実施しています。オンラインでも実施可能です。「こんなことを子どもたちに伝えてほしい…」というお悩みがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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