子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
シナリオ・センターの新井です。
10/29(火)に高知市教育委員会からお招き頂いて、高知県の小・中学校の先生向けにシナリオ講座を、シナリオ・センター代表の小林とともに実施してきました。
高知市教育委員会からの依頼で、子ども同士の円滑なコミュニケーションを促すためにどうすればいいか、また、子どもと先生、親御さんと先生との円滑なコミュニケーションを促すためにどうすればいいかを解決するための具体的な手立てを学ぶためにシナリオ講座を実施してほしいとのことでした。
自分がこう言ったら、こうしたら、相手はなんと言うか、なにをするか。それに対して、自分はどう言うか、どうするか。シナリオの基本は、アクションとリアクションを考えることです。そしてそれは、日常のコミュニケーションも一緒です。違いと言えば、意識するかしないかです。
まずは先生方に、アクションとリアクションについて、体で体験して頂きます。
シナリオは、ドラマに登場するすべての登場人物に対して、どんなキャラクターか、どんな背景を持っているか、何をしようとしているのか、そのためにどんな葛藤を抱えているのか・・・考えめぐらせて、セリフやト書を書いていきます。
と、どんなに説明しても、いまいち実感がありません。そのため、実際にシナリオを書いてもらいます。しかも、簡単な設定を設けてある恋愛もの!
同じ設定でも、誰ひとり同じシナリオにはなりません。なぜでしょうか?理由は2つあります。
一つ目は、作者が異なるから。同じ設定でも、誰も同じことを考えることができるわけではありません。プロの脚本家のことをイメージするとわかりやすいかもしれません。クドカンさんと同じシナリオを岡田惠和さんは書けないでしょうし、岡田惠和さんと同じシナリオをクドカンさんは書けないと思います。
それは、書き手それぞれに異なる世界があるからです。
シナリオを共有すると、人はみんな違うということに気づきます。当たり前のことですが、意外に忘れてしまうことです。それこそ、学校の先生のイメージは、真面目でかた物ですが、実際には個性豊かな先生がいるわけです。
二つ目は、作者が設定する登場人物のキャラクターが異なるからです。ドラマは登場人物が動かすものです。キャラクターが異なれば、ドラマは自ずと異なるのです。
この二つが、シナリオを書き、共有するとわかることです。
シナリオを書くことで、日常のコミュニケーションにおいて、それぞれのキャラクターが大切だということがわかります。
さらに、アクションとリアクションを常に考えることの大切さがわかります。
最後に、相手や自分のキャラクターを基に、アクションとリアクションを想像し、やりとりの見通しを立てることの大切さがわかります。
このシナリオから生まれる発想が、子どもや先生を、コミュニケーションに関する息苦しさから解放してくれるのです。このシナリオ発想を小さいときからできるようになることで、周りと円滑なコミュニケーションが取れるようになるのだと思います。
そしてなにより「書くことは楽しい!」ということを、子どもたちに伝えてもらえたらと思います!
シナリオ・センターでは、「一億人のシナリオ。」プレジェクトを様々な機関で実施しています。ご要望があれば、お気軽にお問合せください。詳しくはこちらから。お問合せは、シナリオ・センター新井まで(電話:03-3407-6936 メールはこちらから)