シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。急に冬です。さむーーーい!
風邪などに気をつけてください。
寒くなったら、暖かいものが一番です。
「涙猫~私とネコの心あたたまる11の物語~」(TOブックス刊)
猫とともに過ごした人達の11のお話がつづられています。
作者は、ライターズバンクの方々です。
この小説は、ライターズバンクに依頼されて、
甲木千絵さん、佐川里江さん、佐藤万里さん、鈴木友海さん、関口暁さん、小鳥遊まりさん、高橋洋一さんの7名の連作で作られました。
11の猫にまつわる人達のお話し。出会い、別れ・・・。
ペットブームも手伝ってか、猫や犬とのふれあいのお話本や写真集だの、色々出ていますね。
私は、犬を飼っているのですけれど、犬より猫とのお話の方が膨らむなと思いました。
まず、野良犬って、昨今都会では見かけませんが、野良猫は山ほどいますよね。それだけでももう物語の広がりが違います。
あっちこっち出没できるだけ、話は大きくなります。
で、飼い主にこびない猫もいるし、外にフラッとでかけられるし。
犬は、人間に対して忠実であって、自由じゃないけれど、でも、猫は、自由。
だから、面白い話が作りやすい。
この「涙猫」のお話も11のお話がそれぞれまったく違っていて、主人公の猫も違うけれど、出会う人間の年代も違っていて、色々な視点から楽しめます。
紀伊国屋書店の店員さんが「猫たちのチカラってすごい!勇気も元気も与えてくれるし、時には哀しいことも前に進めるキッカケをくれる。私もこんなネコたちにぜひ出会いたい!」と書評に書いています。
その通り、鼻がつんつんとくる、ちょっと涙ぐみたくなるお話なんだけれど、全編前向きの気持ちになれるお話が満載なんです。
私は、犬派ですけれど、センターのデスクの前で涙ぐみながら読んでいます。
猫好きな方だけでなく、猫嫌いな方も読み物としてお楽しみいただけます。
猫好きな方には、猫の写真にも魅とれますよ。
寒い夜、猫とコタツで丸くなりながら読めば、体も心もホッコリします。