シナリオ・センターの開講情報をお知らせします。ドラマや映画だけでなく小説、戯曲、漫画やアニメの講座の開講、コンクール対策講座もあります。
あなたが書いたシナリオを、まず売り込むためには、そのシナリオの魅力を十分に伝える『プロット』が必要です。しかし、せっかくシナリオはよく書けていても、プロットで面白いと感じてもらえなければ、その企画はボツになる!それほど、企画段階では『プロット』の書き方が重要なのです。
そんな効果的な『プロット』の書き方を教えて?
それには、まずあなたのプロットに対する考え方を変えましょう。
プロットは、あなたの書いたシナリオを『商品』として売り出すための『広告』と考えてください。
そのためには、まず、なにが一番「売れる素材」か、を見つけること。
それは「ストーリー」ではなく、一番の売りは「キャラクター」なのです。
その「売れるキャラクター」を前面に打ち出して、つかみを取る。
ストーリーより、まず「キャラクター」の重要性を知れば、あなたのプロットは、ずっと魅力的になります。
期間 | 2015/12/8~12/15 毎週木曜日 |
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時間 | 18:30~20:30 |
講師 | 新井 巌 (作家集団講師・コピーライター・コミュニケ―ションフォーラム代表) |
定員 | 60名(定員になり次第、キャンセル待ちになります) |
会場 | シナリオ・センター(地下鉄「表参道」下車徒歩5分) アクセスはこちらからご確認ください。 |
受講料 | 6,000円(税込・教材費込) |
お申込 | シナリオ・センター事務局まで (03-3407-6936 ) メールでのお申込はこちらから ※お支払い頂き、お申込完了となります。メールにお振込先をご連絡させて頂きます。ご予約のみの場合は、キャンセル待ちになる場合がありますので、ご了承ください。 |
最近、ライターズバンクのオファーで300本以上のプロットを一気に読ませていただく機会がありました。残念なことに、ほとんどのプロットがただのあらすじで、「この話で創りたい!」と思わせるインパクトのあるものが見当たりませんでした。
企画書講座では、企画書の書き方をしっかり学ばれているので、企画書を書く技術はできています。ですが、ほとんど「こういうお話なんだ・・・」で終わっています。これでは、いくらオファーが来ても、いくら書き続けても、通らないのではないか・・・と大きな危惧を持ちました。
「おもしろそう!」と思わせるプロットとそうでないプロットの差、それは作品の「肝」となる部分を、作家が掴んでいるかいないかでした。さらに、その「肝」を「売り」として読み手の立場にたって表現できているかいないかでした。
そこで今回、広告の観点から「肝」の創りかたを身につけてもらったらいいのではないかと考えました。プロットを読む側の立場で自分の作品を見て、「肝」を見つけ、プロットを書く癖をつければアピールできるプロットが確実に書けるようになるはずです。
売れるプロット、アピールできるプロットを書いてほしいと心から願っています。
シナリオ・センター代表 小林幸恵
受講希望者は、第1日目(12月8日)に課題のプロットを提出の上、ご受講ください。【課題】ジャンルは問いませんが、まず「魅力あるキャラクター」を設定し、その人物を前面に出したプロットを約200字で書いてください。(タイトルを付ける)
A4(縦使い=横書き)1枚にタイトル+本文14Pで印字(タイトル、プロット、作者名)
またはシナリオ・センター指定の200字詰め原稿用紙(横使い=横書き)に、1枚目(プロット本文)タイトルは、欄外でも可、2枚目(作者名)をホチキスで綴じる
*課題は、教材として使わせていただく場合もあります。
第1講目(12月8日)
・プロットとはなにか?
・プロットの役割とはなにか?
・プロットは、目的別に書け!
・「シナリオ商品化計画」から見たプロット
・効果的なプロットをどう書くか?
・魅力あるキャラクターこそ、プロットの命
・良いプロット、悪いプロットはどこがちがうのか?
・プロットを書く発想を、こう変えよう!
・なぜ、キャラクターから発想するのか
第2講目(12月15日)
・誤りやすいプロットの例
・売れそうなプロットの例
・こうすれば、もっと良くなる
・ 課題のプロットからいくつかを選んで、それに対しての指導を行ないます。
・講義から得たポイントをもとに、書き出しをその場で書き直し。
・プロデューサーの視点で評価する
・総まとめ
・魅力あるキャラクターを生み出すために
シナリオ・センターでは、魅力あるシナリオを創るための見える技術、伝える技術を徹底的にお教えしてきました。
シナリオコンクールの入選者の9割がシナリオ・センター受講生で占めている現状を見ると、センターで教えした映像表現技術は、みなさんの身についていると実感しています。
ですが、ゴールは、プロの脚本家です。
プロの作品は、どれだけ商品価値があるかです。プロの作品とはなにか、テレビで言えば視聴率がとれるか、映画で言えば動員できるかですね。
作品ではなく、商品になるのです。そのためには「これは売れそうだ!」と思わせる魅力的なプロットが必要です。
どれだけの商品価値を生み出すか、見える技術、伝える技術だけでなく、プロの技術は「売るための技術」です。
広告界で売り方を考えてきた経験と技術から、新しい観点であなたのプロットの商品化をめざします。
プロとして活躍するために、この技術を身につけてください。
コピーライターとして数々の広告賞を受賞。東京コピーライタズクラブ会員。広告制作会社コミュケ―ションフォーラム代表取締役。
様々な分野の著作をしており、シナリオの技術を活かして「目からウロコのシナリオ虎の巻」、「日本映画黄金期の影武者たち」(編共著 彩流社)、コピーライターとして多くの商品の売り込みに活躍「イトーヨーカドーのユニオン・コミュニケーション戦略」(共著 産能大学出版部)
地域コミュニティ活動として現在千代田区の六番町町会長。「わがまち人物館」館長として番町・麹町地域の人物を掘り起し、上智大学コミュイティカレッジでは千代田学を講義。地域活性化の資源としての活用に尽力。『番町麹町「幻の文人町を歩く」』(言視社))「東京ど真ん中物語」(文藝春秋)「千代田まち事典」「番町地図」(千代田区)
また、映画、オペラ、演劇への造詣が深く 著書に「知識ゼロからのクラシック入門」「知識ゼロからのオペラ入門」(幻冬社) 創設者新井一長男