シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センターの小林です。
特定秘密保護法案が衆議院特別委員会で強行可決されました。
信じられない。暗黒の時代の幕開け?私たちは何もできないの?
政治の話はしないと決めていました。
私個人の考えが、シナリオ・センターイコールではないからです。
ですが、今回だけは黙っていられない。
今朝、テレビで国会中継を見ながら思いました。いいのか、日本。
茶番のような審議、40時間も審議したとのたまう日本の首相。
40時間しか審議していない、国民に信を問うてもいないのに。
昨日の福島の公聴会は、ただのお飾り?
今だって、十分秘密ばかりなのに、もう訊ねることすらできなくなるのです。
今は、これだけって顔をしていても、ドンドン拡大解釈をします。
海外派遣をした自衛隊ように。
様々な意見はあるでしょう。何ごとにも正解はないのですから。
ですが、国は国民のためにあるのです。
国民は国のためにあると思っている人々に国を任せてはいけない。
国民を愚弄している人々をお上においては、あの時代へ戻っていく・・・とても怖いです。
文化芸術は、反骨の中から生まれます。
既存のものを打ち破ることで活きていきます。
あの、多くの作家たちが悩み、筆を折ってしまった時代に戻ってはいけません。
あの時代のように3S政策が動いているのでしょうか。
3S=スポーツ・セックス・スクリーン、楽しいことに心を向けさせて、国民に余計なことを考えさせないように、GHQは戦後日本にこの政策を行ってきました。
愚民政策・・・様々な国で行われてきました。今も同じでしょうか?
こんな高い教育環境を持つ文盲もいない日本でです。
オリンピックを日本に招致できたのはそのせい?週刊誌がこぞってセックス特集をするのはそのせい?じぇじぇじぇ、倍返しでごまかされている?
暗黒の時代に足を突っ込もうとしているとき、私たちにできることはなんでしょう。
私は、私の頭で、心で考えます。
一人一人が自分の頭で、心で、考える・・・シナリオを通して申し上げてきたことです。
秘密は、ドラマのカセとしては有効ですが、国が国民に対して有効に使って欲しくはないです。
ドラマも映画も、昔のように権力に負けないで、人間の本質を描き続けなければなりません。
それが創作者として生きることだと思います。
ラブストーリーでもホームドラマでもサスペンスでも、すべては人間です。
仕方がないと思ったときがおしまいだと思うのです。
シナリオを書き続ける事が大切なように、私たちはいつも自分なりの想い、考えを持ち続けて、声を出せるようにしておきたいものです。
表現者の皆さん、ちゃんと表に向かって表現していきましょう。