しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。
シナリオ・センターの新井です。
シナリオは、映像の設計図と呼ばれます。
脚本家は、原稿用紙にシナリオを書きますが、最終的には監督などの手によって映像化されるからです。
そこで重要になるのが、原稿用紙に書きながらも、映像的な発想ができるかどうかです。
先日の第5回科学ドラマ大賞の授賞式でも、審査員長の柏原寛司さんが
「セリフやドラマで魅せるのももちろん大切だけど、見せ場を映像的にいかに魅せるシーンにするかも大切」
とおっしゃっていました。
そこで映像表現の感覚を研ぎ澄ます3つの方法を考えてみました!
脚本家志望の方はもちろん、監督志望の方にも試してもらえたらうれしいです。
人は話の内容によって、表情や口ぶり、手ぶりが様々に動きます。
相手の反応ももちろんです。
そんな見知らぬ人たちの様子だけを観察して、どんな話をしているのかを想像するしてみるのはどうでしょうか。楽しい話か、悲しい話か、ビジネスの込み入った話か・・・
これは、手軽にできるオススメの方法です。
CMによっては、音を消してもそれだけで何を伝えたいのかがすぐにわかります。
CMの良し悪しとは関係ありません。
「映像で伝わってくる、こないというのはこういうことか!」と実感できます。
セリフで語りすぎるクセがある方には、今日からできる方法です。
個人的なオススメは、キリンさんの「氷結 STRONG」の新しいCMです。松田翔太が出演されています。
キリン公式サイトはこちら⇒http://www.kirin.co.jp/products/rtd/hyoketsu/gallery/
これは、②のアップグレード版です。
ポイントは、何度も繰り返し観た大好きな映画を選ぶことです。そうじゃないと、寝てしまうので。
無音の映画でも、繰り返し観たものであれば、セリフなども覚えていると思います。
セリフは頭の中で再生させながら、映像をじっくりと観てください。
オススメのやり方としては、スマートフォンなどをお持ちの方は、映画一本ダウンロードして、
電車の中など空いた時間でやることです。90分無音で観続けるのはきついかもしれませんが、
隙間時間をうまく使えば苦もなく続けられます。
映画の場合、カットバックのシーンが秀逸な作品は、無音でもかなりドキドキしてしまいます。
オススメは昨年のアカデミー賞で作品賞・脚色賞・編集賞を受賞した「アルゴ」です。
ラスト10分の緊張感は音がなくても、ビシビシきますよ!
映画『アルゴ』公式サイトはこちら⇒http://wwws.warnerbros.co.jp/argo/
空いた時間で、簡単にできる方法です。
だまされたと思って試してみてください。CMなんかはボタンひとつ押すだけですから。