シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。この頃は、シナリオライターだけでなく小説家も増え、小説センターを作ったらなんていわれたりして・・・。となれば、ゲームシナリオライターも激増だから、こちらも作らなくちゃね。うん、ゲーセンか!
悩みだしたくなるほど、最近の皆さんの活躍は多岐にわたっています。
本のご紹介です。
作家集団の辻みゆきさんが、ジュニア小説を書かれました。
「12歳~だけど、すきだから」と、第二弾「12歳~てんこうせい~」(小学館ジュニア文庫刊)
12歳の少女のピュアな悩みと初恋を描いて大人気のコミックを原作に完全オリジナルストーリーで書きました。
大人でもない子供でもない微妙な年頃の女の子の揺れ動く気持ちを、とてもさわやかに描いています。
この年頃の女の子が読むと胸キュンとなるのだろうなと、遥か昔を思い出しながら、ちょっと胸キュンです。(笑)
こちらもまた、それぞれの年代の胸キュンを狙っています。
「聴くたびに、あの日を思い出す。 涙溢れる13の歌物語」(TOブックス刊)
そう、1970~2000年代のヒット曲に合わせて、心暖まる短編がつづられています。
70年代「花嫁」(はしだのりひことクライマックス)「サウスポー」(ピンクレディ)「なごり雪」(イルカ)「黒ネコのタンゴ」(皆川おさむ)
80年代「もしも明日が・・・」(わらべ)「奥飛騨慕情」(竜鉄也)「ダンシング・オールナイト」(もんた&ブラザーズ)
90年代「TOMORROW」(岡本真夜)「渚」(スピッツ)「SAY YES」CHAGEAndASKA
2000年代「世界にひとつだけの花」(SMAP)「TSUNAMI」サザンオールスターズ「キセキ」(Greeeen)
1曲ごとに歌詞が載っており、「ああ~」と心が震えます。頭の中には、曲が流れ、あの頃がめぐり出す・・・そんな本です。
ライターズバンクの小野寺綾さん、甲木千絵さん、佐川里江さん、佐藤万里さん、東京かれんさん、茉莉花りんさん、源祥子さん、山本博美さんが執筆されています。
どの物語も、そのシーンが目に浮かぶようで、さすがシナリオ・センターの皆さんです。ドラマを描くシナリオライターは、小説を書いても、その文章から映像が浮かぶように書かれています。
ライターズバンクには、こうした小説のお仕事はたくさんいただきます。
5月開講の小説講座でも、出版会社リンダパブリッシャーズさんから課題が出ます。こちらも、新たな力の発掘を目指してです。