シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。はい、8月です。まさしく正しい8月というようなお天気の東京です。暑い!
2日間にわたって川喜多映画記念館でこどものシナリオ教室を行って来ました。
想像通り暑かったのですが、さすが海ですね、それなりに爽やかな風が・・・ありがたかったです。(笑)
1日目は、まずは、ニックネームをつけるところから始まります。
自分で自分がよんでもらいたいニックネームをつくります。
今年は、講師の一人が「じいじ」とつけたので、それにのっかって、私は「ばあば」とつけたら大受けされてしまい、それはそれで嬉しいような、悲しいような・・・。2日間「ばあば」と呼ばれていました(笑)
シナリオ作りの初めを、今年はちょっとやり方を変えて、登場人物の名前からキャラクターをみんなで考えるというゲームから始めました。
ゲームから、どんなふうに考えればいいのかを感じてもらうと、シナリオのキャラクターもあっという間に考えられるようになります。
キャラクター作りを徹底して教えてみると、例年よりもずーっとみんなよく書いてくれました。
やっぱり、登場人物のキャラクターをしっかりと考え、創ると、自然とお話が進んでいくのですね。
1グループ10人の2グループ。その中の1本がメインシナリオになり、その世界観を壊さないように、他の人のいいセリフや動作などをいれて、撮影台本にします。
今回は、Aグループは、友情を描いた「友情迷路」、Bグループは、殺人事件が起こる「事件現場での名推理」
2日目は、このシナリオを基に撮影をしました。
二つのシナリオとも、キャラクターがしっかりと作られているので、演じる方もとてもやりやすいらしく、のりにのっての撮影です。
やっぱり今年も監督はじめ助監督、カメラ、音声ともスタッフは(もちろん全員子供です)厳しく、TAKE3は当たり前、何度も撮り直していました。
おかげで、Aグループは、20分ほど時間オーバー。
ラストシーン、やっと本番の声がかかり、「カット!」でヤレヤレ終わったかと思ったら、なんと監督からだめだし。
もう一度、今度こそ本番へ。
「カット!OK!」の声がでた途端、子供たちからではなく、大人のアドバイザースタッフたちが一斉に「はあ~」と安堵の溜息。
思わず大人たちは、顔を見合わせて笑っちゃいました。
子供たちは、炎天下もものともせず、全く疲れも見せず元気でした。
毎年、子供たちとシナリオづくり、映画作りをするたびに思うことは、子供たちの可能性の無限大なこと。
子供たちが、自分の想いや、考えを忌憚なく言える世の中でありたい、自分たちの想い、想像の翼を思いっきり広がられる、形にできる社会でありたい、決して無駄死にをしない未来でありたい・・・8月の始まりの今日、強く強く想います。
シナリオ・センター代表 小林幸恵 著 BookBeyond http://bit.ly/Ue2KM7
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シナリオ・センター 堀江史朗 著 BookBeyond http://bit.ly/1kE1pb3『ラジオドラマの書き方』ラジオドラマの第一人者である堀江史朗氏による『ラジオドラマの書き方』。
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