シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。広島はまだまだ行方不明の方もたくさんいらして・・・。
ニュースで近く以住んでいられるお年寄りが「あそこは住んではいけないところだったのに・・・」とぽつんとつぶやいていらしたのが印象的でした。
どうもこの国は、人の命よりも経済を優先するらしいということがわかってきました。
それぞれが、想像力を広げて人を想い、自分で考え、人に伝える・・・そんな力をつけてもらいたいと願ってキッズシナリオプロジェクトを初めて、足かけ5年になります。
その一環として行っている鎌倉川喜多映画記念館「子供のシナリオ教室」(7月30・31日)の作品を添削しています。
ようやく終わりました。ホッ。
8月30日土曜日に、子供たちのつくった映画が上映されます。その時にみんなに添削をお渡ししなければならないので、がんばりました。
子供たちのシナリオは、自由奔放です。
先日、新井がFacebookでも書いていましたが、うまいんです。感心するくらいうまい。
なんとセリフのウルトラCである「情緒あるセリフ」を書いちゃうんです。
ついつい説明セリフや英会話セリフを書いてしまうみなさん、一度見学に来てみてください。ショックを受けますよ。(笑)
今回は、特に新井がキャラクターをしっかり作ることを教えたからでしょうか。キャラクターがいい動きをし、いいセリフを言うんです。
シーンの飛躍が上手かったりします。
思いがけないラストだったりします。
子供の力はホントに侮れません。
大人の作品添削をしているより、驚きがたくさんあります。
既成概念に捉われた私の固い頭をなぐられた気がする作品とも出会います。
時々ちんまりまとまった作品に出会うことがあります。高学年です。
もはや、大人に毒されかかっているのだろうか・・・と心配になります。
でも、この子たちも撮影になると変わります。子供の素がでるんですね。
いつも学校や家庭の中で枠からでないことを教えられている子供たちも、素になります。
この気持ちのまま、育ててやりたい。想像力を狭めてはいけない。世の中は正解ばかりではないことを知ってほしい。
本当は、ほとんどが正解などないのだから、自分で考え、思わなくてはならないことを子供たちに教えてほしい。
お母さんお父さん、先生、周りの大人たちよ。
自由な発想の芽を摘まないで、考えようとする気持ちを押さえつけないで!と、思わず声をあげたくなってしまう、添削の1日でした。
8月30日土曜日、10:30~11:30 鎌倉川喜多映画記念館で、「子供のシナリオ教室」の子どもたちが作った映画の上映会があります。是非、おいでください。