シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。秋雨前線のせいでしょうか、東京も変なお天気です。
今日は、西の話題をお送りします。
出身監督の床波ヒロコさんのドキュメンタリー映画「そばにいるよ~自閉症(オーディズム)と車いすの監督~」が、9月3日から7日に行われるあいち国際女性映画祭(ウィルあいち・弥富市)で上映されます。
このあいち国際女性映画祭は、世界各国の女性監督による作品、女性に注目した作品を集めた、国内唯一の国際女性映画祭です。
床波監督の作られたこの映画は、月刊シナリオ教室8月号でも床波監督ご自身が「リレーエッセイ 青山でお茶を」でもご紹介していますが、重度のリウマチで車椅子生活を余儀なくされ、インシュリン点滴と輸血で命を繋ぎながら映画を撮り続けた槙坪夛鶴子監督の記録から始まっています。
始めは、自閉症児が生きやすい世の中にしたいと願って自閉症啓発映画「星の国から孫二人~自閉症児のおくりもの~」(遺作)を作っている槙坪監督のドキュメンタリーを作っていました。
監督亡き後、監督の遺志を継いで、監督の車椅子での撮影制作のドキュメンタリーだけでなく、自閉症啓発の記録映画として新たな形にしてこの作品はできました。
黒柳徹子さんに不屈の人と言わしめたほどの、重度の病気を持ちながら、車椅子で自閉症児のために亡くなるまで作り続けた槙坪監督の姿は鬼気迫るものがあります。
そんな監督の姿に、床波さんは心を打たれ、また自閉症児とのかかわりをもったことで、この記録映画が生まれました。
自閉症というと、心の病のように思われる方が多いのですが、脳の病気です。 病気であることを認識して、温かい目で見守ることができる社会でありたいと願います。
あいち国際女性映画祭上映は、9月6日10:00から。11:20より監督トークも行います。
富士山河口湖映画祭シナリオコンクールでグランプリをとり、今年上映された大阪校の西史夏さんの作品「ブーケ~a bouquet~」と朗読劇「Bridge」、生演奏を交えて楽しんでいただく「ダブルBの夕べ~映画と朗読と音楽と~」を大阪で開催します。
9月13日16:00 花鏡園(芦屋)0797-22-8787予約
9月14日19:30 WINNER(伊丹)072-782-6743予約
9月15日14:00/18:00 カフェギャラリージャン・トゥトゥクー(花園町)
西さんへ090-5903-7062 fumikawest@gmail.com 料金1500円
女性お二人の頑張りをぜひ応援してださい。
床波監督の「そばにいるよ!~自閉症と車椅子の監督~」は東京では、10月4日より下北沢トリウッドでロードショー公開されます。