シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。大型台風が2週も続いて襲ってきました。自然の猛威の前に人間は本当に小さい。
お上は、何を差し置いても、災害対策をするべきではないでしょうか。
土曜日は、公募コンクール対策講座が開かれました。
本当はその時に発表したかったのですが、まだ情報解禁ではなかったので、我慢、ガマンしておりました。(笑)
ジャーン!!創作テレビドラマ大賞が発表となりました!!
大賞は、作家集団の山下真和さんの「川獺(かわうそ)」。
佳作2作もシナリオ・センターの受講生の方でした。
研修科XPの神岡記子さん「終いのこと」
元本科YQ伏木由里子さん「夢見る朝顔」
おめでとうございます。
全員女子、全員シナリオ・センター。嬉しい嬉しい結果です。
日本放送作家協会の公募プロジェクトリーダーの藤森いずみさんがfacebookで「全員女子。書きたいものを書いている・・・あたりまえだけれど、そういう作品は強いと改めて思う」とおっしゃっていらっしゃいました。
まだ作品は拝見していませんが、この一言で、それぞれのオリジナリティが発揮された作品に違いないと思っています。
公募コンクールで最終選考に残るのはわずか1%の方です。
ですが、すべてのシナリオコンクールの最終選考には、シナリオ・センターの方が残っています。1%の中に誰かはいらっしゃるんですね。
こんなすごい結果を出せるのは、何故だろうと私は思いました。
優れた受講生ばかりだからというのが、正解の一つかとは思いますが、私は、シナリオ・センターの掟のせいだと思っています。掟?????
シナリオ・センターの掟とは何ぞや。
書き手の感性に手を下さないことです。
書き手は、この宇宙に唯一無二の存在。その人の持つ感性は、誰もが、誰一人として真似のできないものです。
ですから、どんな対策講座をやっても、シナリオ診断をやっても、添削をしても、そこには手を触れない。
「こういうことを書きたい」というものを、「そんなの書いてもつまらない」とか「意味がない」などとはゼッタイに言いません。
「こういうことを書きたい」なら、もっと「こういう見せ方、伝え方の方がいいよ」ということを教えるのがシナリオ・センターのポリシーです。
藤森さんがおっしゃる「書きたいものを書いている・・・あたりまえだけれど、そういう作品は強いと改めて思う」というのは、こうした掟があるからこそではないかと思っています。
シナリオ・センターの教育ポリシーは、書き手の感性をいかに生かすか、それだけです。
明日から122期シナリオ作家養成講座が始まります。基本のきからお教えしていきますが、シナリオ・センター鉄の掟は健在です。(笑)
自信を持ってご自分の書きたいものを書いてください。恐れずにエンドマークまで書きましょう。