シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。今日は、義母が危ないというので、義母のもとへかけつけました。
木皿泉さんの「昨夜のカレー、明日のパン」ではないので、「ギボ」とは呼んだことはありませんが、私が仕事をしていることに応援してくれていて、息子が子供の頃入院したときにも、代わりに付き添いもしてくれたりと優しい義母でした。
95歳ということもあり、もう食事もうけつけず、ゆっくりと死を待っているという状態です。
息子や娘たちは、余計なことをせずに静かに終わらせたいと願っていますし、本人も望んでいたことなので、ただ見守るしかありません。
人の生き死にというのは、どんな形にせよ切なく悲しいものですが、ある意味、義母のような死に方は悪くないなと思いました。
事故や病気で突発的に亡くなられるのは、残った者にとっては、心の準備もないのでやはりつらいです。
義父は大動脈破裂、父は心筋梗塞と、今まで元気だったのに急にいなくなってしまったので、余計に思います。
他人の生き死にはおろか、自分だっていつどうなるかわからないわけですから、生きている間は、できる限り楽しい人生にしたいなあと思ってしまいます。
アメリカの尊厳死の話題もありますが、賛否両論ですね。
自殺肯定になるじゃないかという方もいらっしゃるし、治らないと言われて戦い続けたい方もいらっしゃるし、戦わないという方・・・とか色々です。
私自身は、尊厳死を望んでいます。
亡くなられた堀江先生も新井も母も尊厳死協会で入っていましたし、余計な苦しみは嫌だし、まわりも苦しませたくないと思っています。
でも、尊厳死といっても、簡単ではありません。
どんな形でも生きていて欲しいという家族もいらっしゃるし・・・。母親の人工呼吸器を拒否したら、他の兄弟から絶縁された友人もいます。
誰もに等しく訪れるものなのに、自分の意志を反映できない。だからこそ、今を大事にしなくてはということなのかもしれません。
ごめんなさい。今日は個人的なことで、死についての話になってしまいました。
「昨日のカレー、今日のパン」(NHKBSプレミアム)妻を亡くしたギフ、夫を亡くした嫁・・・残されたものが、どんな生き方をしていくのか、迷いながら、悩みながら人は生きていくのだなあと毎週楽しみに拝見しています。
生きている限り、書き続けるという選択もありですね。