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表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

ドラマはこんなところから生まれる「昭和のお菓子」

「昭和のお菓子」中井純子企画・執筆

シナリオ・センターの小林です。

 

「昭和のお菓子」中井純子企画・執筆

「昭和のお菓子」中井純子企画・執筆

♪ウイスキーはお好きでしょう♬ お菓子も好きでしょう?♪
お菓子といっても色々ありますが、和菓子とかケーキとかいうものではなく、いわゆるチョコ、キャラメルの類・・・そうそう子供の頃、遠足や運動会に持って行くようなお菓子のことです。

『昭和のお菓子』(玄光社MOOK刊)通信作家集団の中井純子さんが企画、執筆しました。懐かしいお菓子が色々登場します。
年代別に、その時期人気のお菓子の写真や作り手のお話、コマーシャルのお話などが色々なエピソードも書かれており、昭和のお菓子、歴史事典って感じの楽しい本です。
この本一冊のお菓子の写真を見ながら、センター事務局では大盛り上がり。それぞれのお菓子への思い入れがすごい。(笑)
でも、年代によって、まったく好きなものも思い入れも違うんですね。

私がお菓子を食べた子供時代は、昭和30年代。ご存知でしょうか、フランスキャラメル、チョイスビスケットなど新しいお菓子として心躍らされたものでした。
すごろくに使ったサイコロキャラメル。大人の真似してタバコをふかしたココアシガレット。高級菓子といったら、その頃は不二家でしたっけ。ミルキーはママの味、パラソルチョコレート、今でもバレンタインデイに活躍するハートチョコとかね。
これがO嬢、A嬢になると・・・まったく違うんです。年がわかると怒られそうなので、あえて公表しませんが(笑)

 

みんなの懐しお菓子話はとてもドラマチック。音楽とおなじように、お菓子にも、それぞれの人生ドラマをお持ちなんですね。
お菓子にまつわる思い出、その時の出来事・・・それぞれが胸キュンしながら語りだします。子供の頃のお母さんや家族との、ちょっと大きくなって恋人や片想いの・・・。

大好きだったボーイフレンドとスキー場で一緒に食べたリッツクラッカー、今までにないクラッカーのさくさく感の感動と共に、そのときの光景、いわれた言葉・・・15歳のあの頃がビデオテープのように巻き戻されて・・・この私ですら蘇ってきました。(笑)
このお菓子の本は、人間の感性を刺激します。いいドラマがいっぱい詰まっている。ネタ本になります。

今思えば、わずか100円もしないお菓子を買ってもらうために色々な努力をしなければならなかった時代がとても懐かしく、すぐに手に入ることは決して幸せではないのだと思い知らされます。
すぐに手に入らないからこそ、食べさせてもらえないからこそ、美味しさも格別だったのでしょうね。
幸せって、なんだろう。そんなことも考えさせられる本でした。

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