シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。事務局の椅子が新しくなりました。一昨年、教室の椅子を一斉に新しくした時に事務局の椅子も変えたかったのですが予算が足りず・・・それから・・・やっと。
なにしろ、21年前にここに引っ越してからずーっと使っていたのです。
教室の椅子は壊れやすいので、案外回転していたのですが、よくもったものだと思います。長い付き合いに愛着があり、「お疲れ様でした」と椅子さんに本気でお礼を言ってしまいました。
新しい椅子には、名称がつけられました。「ひらくろ」「えらおれ」
事務局員の椅子は、黒。平社員の黒い椅子という意味でひらくろ。
私と所長の後藤の椅子は、オレンジ。偉い人用なので(笑)えらおれ。
自分の分がなかなか来なくてうろうろする田中、えらおれに座って喜んでいる大塚。どこまでものけぞって座ってみている後藤。はしゃいでいる我々を満足そうにみている注文者の青木と数谷。
事務局一同、椅子ひとつで楽しんでいます。新しくなるって、ちょっとのことでもテンションがあがるものですね。しかし、椅子ひとつでこんなに盛り上がる事務局って、なんだ?
今年のシナリオ・センターの大イベントのひとつ「20枚シナリオ 新井一賞」の課題は、「うまれる」でファーストシーンです。
「うまれる」って、色々ありますよね。「赤ちゃんが産まれる」とか「犯罪が生まれる」とかを考えてみると、ずいぶん正反対のことも発想できますね。
ちょっと、「うまれる」を広辞苑で引いてみると、①母体から子や卵がでる。またはかえる(孵る)、出生する、誕生する。②物事が新しくできる。出現する。生じるとあります。
他の辞書では、ある状況、感情などが生じるというのもあります。
うまれかわり、うまれあう、うまれあがる、うまれおちる、うまれつく、うまれながら、うまれもつかぬ・・・。
「生まれぬ先の襁褓定め」物事を早まってすることの例えです。
「生まれた後の早め薬」時期に遅れて用を足さぬ例えです。
辞書によっても色々表現が違いますし、読んでいくと意外な発見があったりします。
辞書は、ヒントやアイデアの宝庫です。
こんなところにも発想のネタはあります。
新品の椅子ではないけれど、なんでもシナリオのネタは転がっています。
あなたの「うまれる」はなんですか?どんな切り口でしょうか?
3月17日のミソ帳倶楽部達人の根っこは出身ライターの山本むつみさん。
山本さんだったら、どんな切り口にするでしょうか。
満員御礼ですが、キャンセル待ちがあります。
今日はゲームシナリオのガイダンスがあります。あなたと新しい関係が生まれますように。