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「気持ちいい」が一番!創作にふさわしい状態はこう作る!

シナリオ・センターの新井です。
6/8・15日の全2回で開催される「脚本家のための身体つくり講座」の打合せを、講師の前田さんと福島さんとさせて頂きました。「へぇ~」と納得できる内容だったので、打ち合わもせっかくなのでUPさせて頂きます。

そもそもこの講座を思いついたのは、私自身、ここ数年、年2回ぎっくり腰をし、年1回は首を痛めるガラスの身体だったからです。34歳にして…
日頃のデスクワーク、出張の移動も含めて、もうですね、腰が痛い、首が痛い、肩こりがひどいとなると、座っているのもつらい。腰伸ばしたり、肩回したり、正直仕事なんてやってらんない気分になっちゃうんです。

で、結構そういう悩みは、脚本を書く上でもあるのではと思っていところ、山本むつみさんも先日の公開講座で、「脚本家は座っているのが仕事。腰から背中が、もうバキバキです」みたいなことをおっしゃってたのです。

「やっぱり皆さん大変だよな」と思い、前田さんと福島さんに、腰痛や肩こりに悩まなくなるような講座というよなイメージでお声掛けさせていただきました。
そしたら、さすがプロ。私の想像をはるかに超える講座を企画してくれました。それが今回の「脚本家のための身体つくり講座」です。

ちなみに、私は昨年の10月から前田さんにコンディショニングをして頂いているおかげで、腰と首への不安がなくなりました~!!

 

創作にいい状態っていうのは、簡単に言うと心身ともに「気持ちのいい状態」になっていること

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 写真左から、今回の講座の講師をしていただく、
前田瑞木   MIRU TRAINING ゴルフ事業部 トップトレーナー
福島多香恵  日本チェアロビクス協会 創案者/インストラクター

新井

いや、正直まだね、講座に人が集まってないんです。
きっとみなさん、「何やるんだろう」って気がしてるんだと思うんですよね。

前田

 

きっと、私がトレーナーという肩書だから、筋トレやるんじゃないかと思ってるかもね。
筋トレやりませんからって、伝えといてよ。

 

福島

そういうイメージはあるかもしれませんね。

新井

 

あと、創作するためにウォーミングアップをする必要性と、クールダウンをする必要性がイマイチわからないのかも、とも思います。
だって、やらなくても書いているわけですから。運動をするなら、ウォーミングアップとか必要でしょうけど・・・

前田

 

そもそも創作にいい状態っていうのは、簡単に言うと心身ともに「気持ちのいい状態」になっていることです。

 

新井

僕は前田さんにコンディショニングやってもらっているから、イメージできます。
なんか、すっきりした感じというか。

前田

 

そうです。
僕がコンディショニングしたお客さんの中で、
時間の制限なく机に向かって作業できる人たちに聞いたデータなんですが…例えば、作家、プログラマー、デザイナー、ブロガー、職人、個人事業主の方などです。

で、30人中、首肩、肩甲骨まわり、こり、痛みを感じる人、30人!

 

新井

30人!?

前田

 

腰が重い、背筋が痛い…30人!

 

福島

みなさん…ですよね?

前田

 

そこから、ちょっと減るんですけど、目疲れ、頭痛、22人。
足がだるい、むくむ、20人。体が冷えやすい20人。
睡眠不足、または寝ても寝ても疲れが取れないのが、15人。
複数回答ですよ。

 

福島

皆さんきついですね~

新井

うわ~でもわかる。僕なんて、寝ても全然疲れ取れないとかあるもの。
何か、夢の中で仕事しちゃったりさぁ~
それこそ、夢の中でも作品のこと考えちゃうって人いるんじゃないかと。

前田


それは、ちゃんとチャンネルを切り替えてないから。
創作するときもそうだけど、仕事していたモード、家のことやっていたモードから一旦切り替えなきゃいけないわけです。
モードが切り替わってないで始めるから、身体のどこかしらを、悪くするんだよね。もちろん、いい発想だって出にくいはずです。だから、ウォーミングアップで身体を温めたり、伸ばしたりしなきゃいけないわけです。

 

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新井

なるほどね。意図的に、「気持ちいい状態」を作るってことですね。
レジュメに、指ストレッチってあるけど、そういうことをやるってこと?

前田

 

そうですね。僕のパートは、局所的な身体の部分をどう伸ばしたり、温めたりすればスムーズに創作に入れるかっていう方法と、なぜそれが必要かってことをまずやりたいと思っています。
指ストレッチもその一つ。新井さん、指ストレッチやってもらえますか。

 

新井

えっ手のひら、こうやって反ればいいんじゃないですか?

前田

 

それね、違うの。
   

福島

こう、ですよね。

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前田

 

さすがですね。指のストレッチも、指一本ずつやらないと意味ないの。それも、ウォームアップとクールダウンではちょっと違うしね。

 

新井

へぇ~やっぱり、プロは違いますな~
8日は、前田さんが局所的に身体を温める方法とか、創作向きの身体にする必要性を前半の60分でやって頂いて、それをうけて…

福島

 

そうですね。私の方は、イスに座った姿勢を整えるエクササイズとか、あと、座っているままだと屈曲しがちな筋肉のストレッチとか。

 

新井

これ、椅子に座ったままでやるんですか。

 

福島

 

そうです。椅子って便利なんですよ。

新井

 

(エクササイズを実際にやってみました)
こういう、エクササイズをすると確かに、気持ちいい状態になりますけど…

 

福島

これはですね、人間の脳って脳幹の上に大脳があって、身体(脊髄)と大脳をつなげるために脳幹がある。で、感情的になる時って、脳幹の部分で判断しちゃうの。脳まで思考が届かないというか。

前田

 

ほら、朝、嫌なことがあって、イライラしていると、会議の内容とか全然頭に入ってこないとかあるでしょ。あれが、脳を仕えてない状態、ですよね。

 

福島

そうです、そうです。
たぶん、皆さん、仕事や家のことをすませてから創作すると思います。そういうときに、イライラしてたり、心配事があったりすると、脳幹がブロックされて脳全体をつかえなくなっちゃう。
だから、ウォーミングアップで、ストレッチとかエクササイズをしながら、脳を創作モードに活性化させる必要があるんです。

新井

 

へぇ~ストレッチで、身体が楽になるだけじゃないんですね。スイッチが切り替わって、脳全体を使って創作できるようになるってことなんですね。
いいアイデアとか、いいセリフとか出てきそうですね。言い過ぎかな。

 

前田

「気持ちいい状態」っていうのは、そういうことです。
だから、運動と一緒で、創作でもウォーミングアップが必要なんです。

福島

 

切り替えができないと、先ほど新井さんが言ってた夢の中で作家活動しちゃうみたいなことが起きるんですよね。
職業は違いますが、ダンサーの方は、夢の中でも踊ってる、だから寝相が悪いらしいです(笑)大脳には休み時間がありますが、脳幹は24時間働いています。自分を追いつめて、追いこんで脳幹ばかり酷使したら、、どう思われます?

 

新井

やっぱりよくないんですかね?
なんか、頑張っている感があるけど(笑)

前田

 

よくないに決まってますよ。
エンジンかけっぱなしでいるってことです。
ホントに楽しんでるならいいけど…いたんでくってことだよね。

 

福島

そうです。そうです。身体に負担がかかっています。
だから、創作前には必ず一旦ウォーミングアップをして、創作モードにする習慣をつけてほしいんです。

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新井

2回目の15日のことですが・・・

前田

 

2回目は、クールダウンですね。同じ姿勢でいると、筋肉も皮膚も、固まります。
そこを、緩めてあげるって感じですね。
一番簡単な方法って、わかります?

 

新井

風呂入って温めること?
前田さんにコンディショニングしておらうと、必ず風呂入れていうもの。

前田

そうそう。正解。
お風呂は浮力とかもあるし、疲労物質をためないためにすごくいいんです。

福島

 

でも、物書きの人ってシャワーとかで済ませちゃう人、多そうですよね。

 

前田

そうすると、疲労物質はたまっちゃうし、筋肉とかも緩められない。
だから、身体を強制的に緩める方法を身につけてもらいたいわけです。

新井

 

お風呂にちゃんと入る人でも、知っておいて損ないですね。

 

前田

そう。たまった疲労物質はもちろん、血液とか、リンパとかそういったものを流しやすくして、風呂入ったら完璧だと思いませんか。

福島

 

そうですよね。それが、クールダウンですよね。

 

前田

病気の予防にもなるしね。

新井

 

作品つくり以上の話でもあるわけですね。
日ごろの健康にもつながってくるというか。

 

前田

で、実践についてですけど・・・
酷使した場所を冷やす。詰まった場所を温めるっていうのが基本です。
さぁ酷使した場所はどこでしょう?

新井

 

指とか・・・パソコン打ってるし。

 

前田

 

極点に言えば、指と腕だよね。腕を支える筋肉もそう。だから、肩がこるわけ。
ただ、詰まった場所は冷やしちゃダメだから、ここは温めてあげるの。
例えば、座りっぱなしなわけですから、股関節とか。

 

福島

じゃあ、どうしましょう。私はクールダウンで呼吸とかもやりたいと思います。

新井

 

へぇ~呼吸をやると?

 

福島

やっぱり、集中した脳をリフレッシュしてくれますよね。

新井

 

呼吸って、何種類もあるんですか?

 

福島

そうですね。3、4種類くらいやろうかと思います。
正しく呼吸ができるようになると、横隔膜が上下に大きく動くので内臓のマッサージもできるんです。

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新井

 

あ、それいいですね!僕、内臓温めたいです。お腹、冷えるタイプなんで(笑)
他には…コリをほぐすストレッチも教えてくれるんですね。

 

福島

そうですね。首や肩は固まってますからね。

新井

 

そもそもの話ですけど…シナリオを書くとき、仕事の時も、皆さん椅子に座るじゃないですか。
椅子に座るっていうのは、身体に負担がかかるものなんですか?

 

福島

かかりますよ。
日本の生活の中に椅子が定着しはじめて、50年ほどになるんじゃないでしょうか。

新井

 

えったった50年?

 

福島

日本は洋間ができるまでそれまでは、畳文化でしたから。

前田

 

椅子を日常的に使うようになってから、そんな経ってないってことですよね。

 

福島

 

そうですね。いままで日本人の身体の文化になかったから、その分、身体に負担がかかっちゃうわけです。

 

新井

だから、ストレッチとかエクササイズとか、必要なんですね。
身体の負担を取り除くエクササイズをすることで、頭のスイッチも創作もモードに変わっていくっていうことなんですね。

前田

 

それに、いい作品をつくってもらう人には、長生きしてほしいですからね。
受け手としては、いい作家さんに10年でも、20年でも長生きして作品をうみだしてほしいですしね。
だから、身体を大切にしながら、創作に向かってほしいと思っています。

 

福島

簡単なゲームとかもいれながら、楽しい講座にしますので、難しく考えずに講座に来てもらえたらと思っています。

 

当初は、単なる肩こりや腰痛対策の講座くらいに考えていましたが、お二人のプロのおかげで、脚本家のために必要なウォーミングアップと、クールダウンという魅力的な講座になりました。
創作モードへの切り替えができるようになっていうのを聞くと、私自身、早く受けてみたいなっと思ってしまいます。
みなさんの作品つくりが、一歩でも、二歩でも捗るお手伝いができる講座になりそうです!
「脚本家のための身体つくり講座」については、こちらから

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