シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。大阪都構想は、敗れました。わずかな差0.8%とかだったとか。大阪市民の方々はさぞかし悩まれたことでしょう。
私の住んでいる千代田区は、千代田市構想というのがあります。東京都と対等な市になって、都に税金を渡さないで、千代田区がすべて運営したいということらしい・・・よくわからない。(-"-)
先日、麻生財務大臣が、「安保法制、議員の妻もわからない、よくわかるような説明を」と珍しくまともなことをおっしゃっていましたが(笑)、実際、よくわからないようにすることが、政府、お役所の仕事なのではないかというくらい、お上から出てくる文書、言葉はわかりにくいですね。
伝える力、伝えたいという気持ちがないからでしょうか。
シナリオ・センターがお教えしていることは、伝える技術、伝わる技術です。
是非、お勉強にいらしてほしいものです。(笑)
大阪都構想が敗れたのは、わずか0.8%の差ということですが、このわずかなパーセンテージに一喜一憂するのがテレビの視聴率です。
その昔は30%を超えないととすごい!と言われなかったのですが、昨今は15%超えるればすごいのだそうで・・・。
この4月期に、10%台を超えた連続ドラマは、わずか4番組なのだそうです。
「アイムホーム」(テレビ朝日)キムタクの記憶喪失ミステリーですね。林宏司さん脚本。
「ドクター倫太郎」(日本テレビ)堺雅人さんが精神科医。中園ミホさん脚本。
「ようこそわが家へ」(フジテレビ)嵐の相場さん主演。黒岩勉さん脚本です。
「天皇の料理番」(TBS)佐藤健さん主演。森下佳子さん脚本です。
ほかは10%超えていない、大河ドラマ「花燃ゆ」が9%台になったとか話題になっています。
他の作品も決して面白くないとは思えないのですが、数字的には表れていません。
なぜだろうか。なぜ作り手の熱い想いは届かないのだろうか・・・。
伝えようとすることと伝わるということの違いというのが大きいのかなと思います。
もちろん、脚本家をはじめ作り手の想いは大事です。でも、熱い思いを持っていれば伝わるわけではないので、冷静に、伝えたい思いをどうしたら伝わるかを考えてみることが大切だと思うのですが。
とはいえ、もはや視聴率云々もどうかなと思います。
私は、ほとんど録画です。リアルで見る時間はないのと、出身ライターの方のドラマがWるということもあるからですが、時間がなくて後からみるとか、オンデマンドで見る方も増えているのではないでしょうか。
視聴率に一喜一憂するのではなく、魅力あるドラマはどうすればできるのか、じっくり見てもらえるドラマ作りとはどんなものなのかを考えたい気がします。
本日9時から月曜ゴールデン「釣り刑事6」(TBS)出身ライター入江信吾さん脚本です。黒岩勉さんの「ようこそわが家へ」とかぶります。どちらも見てください。 (汗)