シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。今日、口永良部島が噴火しました。
あちらこちらで噴火の様相。日本は火山国で、日本中活火山を山ほど抱えているということに今さらながら感じました。
気象庁のHPを拝見したら、活火山と言われる山は110、監視しなければいけない山が47もあるのです。今回の口永良部島の噴火も兆候はなかったとか、人間の力では、自然の動きをすべてわかることはできません。こんな国なのに原発が安全だということ理由がわかりません。
私のお気に入りの山形上山のさくらんぼも、今年凍害でできず、今日お断りのお手紙が届きました。70年さくらんぼづくりをしてきて、このような被害は初めてのことだそうです。
とても美味しいさくらんぼで、果樹園の方も誠実な良いものを作ることだけを考えてきた方々だったので、どんな気持ちでいらっしゃるのかと想うと他のさくらんぼを買う気にもならず・・・寂しいし悔しいです。
自然って、何が起こるかわからない。想定外ばかりです。いかに侮ってはいけないか、しみじみ感じます。
ラジオドラマで心を癒したい気がします。
6月9日から、森治美先生のオーディオドラマ講座開講。ラジオドラマの創り方を学ぶと、また新たなドラマの世界が広がります。
明日5月30日NHKFMドラマシアターで、「沈黙とオルゴール」(21:00~)放送。大阪校の桑原亮子さん執筆です。
お話は、難関中学に合格したばかりの晶子(12)は、入学時の健診で、進行性の「感音性難聴」と診断される。晶子が中学受験をする時「今、頑張れば、将来の選択肢がたくさん増えるんだ」と父や先生から嫌というほど言い聞かされ、勉強を頑張ってきた。彼女は「耳が聴こえなくなったら、私の人生の選択肢は、ほとんど無くなっちゃうよ」と、男手一つで育ててくれた父・深山達雄(42)に八つ当たりする。絶望の中、「五月二日、鈴の音が聞こえなくなった」と、失った音を日記に書く晶子。これは、音を失い、孤独の中にいる一人の少女と聴導犬との心のふれあいの物語。
実は桑原さんは難聴者の方。その桑原さんがラジオドラマを書かれる。これがシナリオのすごさです。
6月1日から5日(1~5回)6月8日から12日(6~10回)全10回でNHKFM青春アドベンチャー「スタープレイヤー」(22:45~)出身ライターの堀田りえこさん執筆です。
お話は、路上のくじ引きで一等賞を当て異世界に飛ばされたヒロイン。「10の願い」が叶えられる「スタープレイヤー」に選ばれ使い道を考えるうちに、自らの暗い欲望や、人の抱える祈りの深さ、業を目の当たりにする。やがて、国家間の思惑や争いに巻き込まれ、様々な出会いを経て、彼女は変わってゆく……。
34歳バツイチ無職。地球でもあまり幸せではなかったヒロインが、「10の願い」を叶える力を手に冒険を繰り広げる、RPG的異世界ファンタジー。
音の世界に入り込むのも気持ちが良いものです。来月は創作ラジオドラマ大賞を受賞された方々が競作されるようです。お楽しみに。