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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

日本中の人にシナリオを書いてもらいたい

シナリオ・センター代表の小林です。サマーセミナーのための講師会を行いました。
どのように運営すれば受講生の方々に喜んでいただかるか、普段のゼミとは違う、講座とは違う醍醐味をしっかりとお伝えできるよう全員張り切っています。

定員70名限定と、今年は例年に比べて募集人数が少ないので早めにお申し込みください。19日と20日は全く違うカリキュラムなので、どちらがご自分に必要なのかよくご検討くださいね。

ギャラクシー賞

52回ギャラクシー賞の発表がありました。今回のギャラクシー賞を見て驚いたことがあります。
マスコミは、お上から規制されて弱腰だとよく言われています。視聴者の大半の人がなんとなく感じていることだとも思います。

ギャラクシー賞から警鐘が響いてきました。
優秀賞は「群衆と戦後70年」を取り上げた「サンデーモーニング」(TBS)、NHKスペシャル「ドキュメント 武器輸出 防衛装備移転の現場から」(NHK)「遠い祖国 ブラジル日系人抗争の真実」(NHK)。
すべて戦争に関係したドキュメンタリーです。
 
大賞は「裂かれる海~辺野古 動き出した基地建設」(琉球朝日放送)

大賞理由として、全国ニュースでは伝えられない辺野古の基地建設の現状を「沖縄の視点」で描いたものです。
沖縄の声を伝えるために沖縄の首長や議員が行った銀座デモ、東京の右翼団体に「非国民!」「帰れ!」など心無い言葉を投げつけられました。

辺野古の海では、抵抗する人を挑発する海上保安庁の隊員の姿、海に入って抗議する人々やゴムボートに立ちはだかる海上保安庁の船群。(略)
国策の前に無力と言える沖縄の人々を映し出す構図は、東京目線では見えない地元目線で描かれ、徹底してそこにこだわる取材姿勢にテレビジャーナリズムにとって一筋の光と言えます。
住民サイドに身を置いてこの時代の象徴的な場面を次々捉えた数々の映像は歴史に遺すべき貴重な記録になっています。

 

大賞の作品は、沖縄の目線から描いたものです。本土の目線もあるでしょう。海上保安庁の目線もあるでしょう。珊瑚の目線もあるでしょう。
目線はみんな違います。
様々な角度で見ることができることこそ、大事なことだと思います。
一方的な見方、考え方ではなく、多様な見方、考え方を知ることが一番大事だと思います。

ものごとにはすべて正解はありません。人の気持ちも意見もみんなひとりひとり違います。唯一無二の存在の私たちは、全員違う人だということを心に常に刻んでいなければなりません。
であればこそ、違う見方、意見も聴き、自分の見方、考え方を伝えることができるのです。
ヘイトスピーチのように一方的に攻撃するのではなく、お上のように睥睨するのではなく、人の意見を無視するのではなく・・・きちんと向き合うことをしていかなければ、人間の社会として成り立っていかない、流されていくばかりです。 

今だからこそ、「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい会社」シナリオ・センターは、創設者新井一が唱えてきた「シナリオを書くということの大切さ」を継承していきたいと思います。
シナリオを書くという作業は、他人の話を聴き、自分の想いを伝わるように描くことです。

過去記事一覧

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