シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター小林です。サマーセミナーが終わりました。
2日間とも今年一番とかで、朝から「熱中症に気をつけて」とニュースでは叫んでしました。
この暑い中、150名ちょっとの方々がおいでになり、12時間もの長丁場を頑張られました。本当にお疲れ様でした。
毎年、自分で企画しながら、受講生の方々の頑張りに驚き、感動してしまいます。
今年は「他人のアイデアをもらう、他人にアイデアをあげる」を本テーマに、「変化を恐れない」ことを裏テーマにして、直しにプロットづくりに励んでいただきました。
で、変化を恐れないために、今回はコスプレつき授業に。
講師は鬘をかぶり、受講生の皆様には、簡単なコスプレを全員にしていただくことにしました。
机の上に、コスプレ小道具を適宜に置いて、つけていただいたのですが・・・もし、しらけられたらどうしようかと実は戦々恐々。心配はこんなところかと怒られそうですが(笑)
で、講師は全員で鬘をつけて、一斉に入場しようということになりました。
講師たちはどの鬘が似合うか、髭はどうしようかと出番前は悩みまくりました。鏡の前で悪戦苦闘する者も。(笑)
私は2日間、最初と最後の鬘を変えたいと深く深く思案し続けたくらいです。
その心配もなく、受講性の皆さん、戸惑いながらもつけてくださいました。
やったね!!
コスプレは、シナリオがうまくなるために「意味があるのかい?」と論理的に言われれば、大声で「意味があります!」とも曰く言い難し(笑)なのですが、でも、私はとても大事なことだと思っています。
案外自分の頭の、心の固さって柔らかくできないものです。
「殻を破れ!」といわれてもできません。どうやったらいいのかわかりません。
その方法のひとつが、いつもの違う自分になってみるということだと思うのです。
コスプレすればなるというわけではありませんが、ちょっとはじけます。ちょっといつもと違った自分になります。
「カッコ悪い」「恥ずかしい」「私はこんなことをすべき人間ではない」
そこから一歩出ないと、シナリオも生き方も変わりません。面白いものが書けません。たかがコスプレ、されどコスプレ。
誰にカッコつけることもなく、自分を解放すると、今まで見えなかったもの、考えられなかったことがみえてくるものです。
本当に、ちょっとしたことなのです。
今回一番はじけていたのは、センターの事務局スタッフかも。色々なコスプレに挑戦(ちゃんとお仕事はしていましたよ、もちろん!)しまくっていました。
これかあ!と思いました。
最近、スタッフがそれぞれ色々考え、よく提案してくれ、すばやく実行にうつしてくれます。頭や心が柔軟になっていたんですね。スタッフが証明してくれていました。恐るべしコスプレ(笑)
受講生の方々は、コスプレ効果か、自分じゃない誰かがでてきて、ブレーンストーミングでも言いやすかった、他人からもらったアイデアを素直に受け入れる心ができたと、視野が広がったとおっしゃる方が、アンケートを拝見すると約8割近くいらっしゃいました。嬉しいです。
サマーセミナーだもん、夏祭り気分で、心も頭も解放して、楽しくシナリオに取り組もう・・・変化をしっかりと実感されて無事に終了できました。
12時間お疲れ様でした。
きっと今まで以上に頭も心も柔らかく、視野も広がって新しいものが見えていることでしょう。すてきな夏に、乾杯!!