子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
シナリオ・センターの新井です。
小学生をはじめ、学生のみなさんは夏休みですね。うらやましい・・・
とはいえ、夏休みも楽しいことばかりじゃありません。
宿題があります。特に苦労するのは、日記。
夏休みに、お子さんが全然日記を書かなくて心配なお母さん、いらっしゃいますよね?
そこで、書くのが苦手なお子さんでも、それなりに日記が書けるようになる方法をご紹介します。
ポイントは、「それなりに」です。
なぜ、「それなりに」なのかというと、とりあえず白いページを埋めることができればいいよね、というスタンスだからです。
その方が、お子さんもお母さんもストレスが少ないと思うのです。
日記をきっかけに書くのが好きになってくれたらすばらしいですが、せめて嫌いにならないようにしたいと思います。
「日記、書きなさいよ!」に対して「えぇ~今日特に書くこともないもん」という答えが、一番多いそうです(当社調べ)。この答えに対して「何もないってことはないでしょう」がお母さんのリアクションで一番多いそうです(こちらも当社調べ)。
そりゃ、そういう日だってあります。子供だって、そうそう毎日が楽しいわけではないでしょうし。
で、結果こんな日記ができます。
『今日は、とても暑い日でした。暑くて暑くて、びっくりしました。あまりに暑いので、熱中症が心配でした。なので今日一日、家で過ごしました』
もうね、暑い、で押しちゃうパターンです。「書くことがない」とは正面切って書けないので、どうにかこうにか3行分くらい、暑いで粘ってみた、そんな感じです。もちろん、字は大き目でしょう。
まず、暑いを具体的に表現していきます。
気温でも、室温でもいいです。ニュースで見聞きした話を入れてもいいでしょう。さらにニュースキャスターのセリフを入れると行数が稼げます。例えばこんな感じです。
『今日は、とても暑い日でした。35度もあったそうです。僕の家も、朝起きたら30度ありました。ニュースでは、「暑さのあまり熱中症になる人も多く、屋外に出る際には注意が必要だ』と言っていました」
それなりに長くなりましたね。
もうちょっと、それなりのレベルを上げてみましょう。
暑くて、どうだったかを具体的に表現してみます。
汗が止まらなかったでもいいですし、家の中でアイスを食べたでもいいです。
扇風機の前から動けなかったもありです。昼寝をしたら、汗びっしょりで起きてしまったなんて言うのもいいですね。
さっきの文に付け加えてみましょう。
『今日は、とても暑い日でした。35度もあったそうです。僕の家も、朝起きたら30度ありました。ニュースでは、「暑さのあまり熱中症になる人も多く、屋外に出る際には注意が必要だ』と言っていました。
僕は暑くて汗が止まらなかったので、しばらく扇風機の前から離れられませんでした。扇風機の前でアイスを食べたら、冷たくて、ちょっと涼しくなりました。熱中症が心配だったので、一日、家で過ごしました。
昼寝をしたら、汗びっしょりで起きてしまいました』
どうでしょうか?だいぶ「それなりに」なったのではないかと思います。
もうちょっと書かなくてはいけない場合は、登場人物を加えましょう。
お母さんが一緒にいたら、お母さんはどうだったか。
兄弟姉妹がいるなら、兄弟姉妹はどうだったかをいれると、行数が稼げます。
『今日は、とても暑い日でした。35度もあったそうです。僕の家も、朝起きたら30度ありました。ニュースでは、「暑さのあまり熱中症になる人も多く、屋外に出る際には注意が必要だ』と言っていました。
僕は暑くて汗が止まらなかったので、しばらく扇風機の前から離れられませんでした。弟と一緒に、扇風機の前でアイスを食べたら、冷たくて、ちょっと涼しくなりました。弟はチョコレートアイスを食べましたが、私はシャーベットにしました。シャーベットの方が涼しくなると思ったからです。
弟は、アイスを食べた後に、友達とそのお母さんと一緒にプールに行きました。
僕は熱中症が心配だったので、一日、家で過ごしました。昼寝をしたら、汗びっしょりで起きてしまいました。』
どうでしょうか。日記を書いている「僕」は、結局何もしていません。暑かったからです。
ですが、日記としてはそれなりになったと思います。
「僕」がどう過ごしていたかがちゃんと伝わってきますよね。
具体的に書くほど、相手に伝わりやすくなります。具体的に書くコツは、映像が思い浮かぶように書くことです。
気温や室温は、映像が浮かびます。汗、アイス、扇風機、すべて映像が浮かびます。登場人物が増えて行動したら、映像が浮かびます。
映像が浮かぶものを、お子さんと探して日記に加えていくと、それなりの日記になりますよ。
シナリオの技術は、こんなところにも役に立つ!だまされたと思って、試してみてくださいね。
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シナリオが書いてみたくなったお子さんは、学研キッズネット「もしもシナリオ」のページをご確認ください。詳しくはこちらから
シナリオ・センター代表 小林幸恵 著 BookBeyond http://bit.ly/Ue2KM7
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