シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。暑い!なにしろ暑い。外へ出ると汗が滝のように流れます。さては痩せるかと・・・と期待するのですが、裏切られます。(笑)
冷え性なので、足を冷やさないように暑くてもストッキングを履くようにしているのですが、さすがの暑さにその上にパンツは無理。スカートはほとんどはいたことのない私ですが、スカート派へ転向しそう。
皆さんくれぐれもご自愛ください。こういうときこそお風呂に、シャワーではなく湯船につかるのが良いそうですよ。
私の尊敬する哲学者のおひとり鶴見俊輔さんが先週亡くなられました。
「リベラルということばはこの人のためのある、と思える」と社会学者の上野千鶴子さんがおっしゃっていましたが、本当に頭の良い方は、平易な言葉で誰にもわかるように話せるのだということを、私は鶴見さんで知りました。
思想、哲学から、マンガ、映画、演劇まで幅広い見識をお持ちの方を私は未だ知りません。
こういう人はふつうの生活は送っていないのだろうと思っていたら、子供の頃は万引きしたり、10歳から女遊びをしたり相当な遊び人だったと聞いて変に安心したことを覚えています。(笑)
ただのかぶれで勉強もしてないので、哲学のての字も語れない私ですが、唯一「自分の頭で心で想像する、考えること」の大事さだけは教わったような気がします。
日本を代表するリベラルな方々が次々と亡くなっていくのは、とても残念で、悔しく、これからのことを思うとよるべを失って頼りない気がしますが、正解のないことを、頑張って常に「自分の頭で心で想像し、考えて」いきましょう。
嬉しいご報告があります。
出身ライターの土橋章宏さんのオリジナル脚本の映画「NINJA THE MONSTER」(松竹 海外配給映画)が完成の運びになったそうです。
忍者とモンスターが戦うお話なのだそうですが、海外先行公開で、カナダ「ファンタジア国際映画祭」に出品され、逆輸入の形になるようです。
土橋さんは日本のコンテンツでどんどん世界を魅了していきたいと意気込んでいらっしゃいます。
日本の脚本家、ハリウッド仕込みの日本人監督落合賢監督、ハリウッドの撮影陣、音楽はベルギー人、主演はハリウッドで活躍中のディーンフジオカというカオス感たっぷりのスタッフが(笑)創った時代劇なのにハリウッド感たっぷり、おそるべき高度なCGの映画とか・・・生半可の映画ではなさそうです。
早く日本で公開にならないかと、待ちかねてしまいます。
「こうでなければいけない」とか思わずに作れる面白さが映画にはあります。
鶴見さんが見られたら、どんな批評をいただけたのか・・・観ていただきたかったです。