シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。今日は秋も深まったとういう感じですね。
気温が上下していますから、体温調整に気をつけてください。事務局も風邪ひきさんが何人か。帰ったら、必ず手を洗いうがいをする。ちょっと・・・と思ったら、早めの対応をしましょう。
日曜日は、125期シナリオ作家養成講座の説明会を行います。
創立45周年&新井一生誕百年記念の年、最後の作家養成講座です。
やっぱり記念年の最後の講座ということで、心意気が変わります。力が入ります。もちろん、いつもは力を入れていないということではないのですが・・・(笑)
今年はずーっと、新井の教育理念をことあるごとに語ってきました。
シナリオの基礎技術も読み返し、思わぬ発見をし、びっくりしたりもしています。
新井はこう言います。
『発想は、既成概念が邪魔をします。
誰でもがそうですが、今までの経験とか実績とか、知識によって判断し、思考します。
新しい考え方が仮に湧いてきても「こんなことはありえないよ」「そんなことはできないよ」と否定します。
その判断を結論として、ものを書いたり、発言したりするのです。そこに行き詰まりが来るのです。 』
この文章を読んだ時に、私は、昨今の社会情勢にあてはまるなと思いました。
安保法案に反対して立ち上がった若者たちに対して、どっかからお金をもらっているとか、60年・70年の学生運動と同じだと思っている政治家とか経済界の方々がたくさんいらっしゃいました。
参加した方々は、賛成だけどやり方が嫌だという人もいれば、絶対反対だという人もいれば、子供や孫のためにという人や、民主主義を守ろうとする人や、憲法九条を守ろうという人もいれば、本当に様々で、学生運動でもなく、イデオロギーも関係なく、個々自分の頭で考え、心で想ってやってきたのです。
今回生まれたデモは、今までにないやり方であり、今までありえなかった人々の行動なので、規制概念に凝り固まっている方には、理解の範疇を越えているようで、奥田さんが、国会でもお話したのに、議員の皆さんの大半は理解ができなかったようですね。
この規制概念を壊さない限り、新しい発想は生まれてきません。行き詰ります。
今回のデモを例にとれば、この様々な人々、色々な考え方、想いがモチーフです。
どの人の視点で描けば、魅力的な話になるのか、テーマに沿ってモチーフを決める。そこが、作家性なのですね。
どんなことでも、「こうでなければならない」という考え方をなくすことを心がけて、ちょっと見回すと新しいものが見えてくるはずです。
シナリオ作家養成講座では、この発想の仕方、モチーフの探し方はお教えしますが、書きたいもの(テーマ)は書き手みなさんの頭で、心で考えなければいけません。
それを、よりたくさんの人にわかりやすく、魅力的に表現できる方法をシナリオ・センターはお教えしていきます。
こういう時代こそ、一人ひとりが表現できるようにならなければと思います。
あなたの想いを、考えを表現する技術をお教えします。
まずは、説明会へ。27日13:30より90分。お茶とスイーツ付きで、お気軽に!