シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。湿度が低いと東京もかくも爽やかな高原のようになるのですね。でも、日本列島、明日からまた低気圧が・・・。
一昨日の台風で与那国島はすごい被害だったようで、お見舞い申し上げます。
日本は、本当に災害列島なのですから、戦争よりもオリンピックよりも、まずは国民の安全を図ってほしいものです。
人間が馬鹿なことばかりやっているので、自然にしっぺ返しをされているような気がします。
昨夜、国際報道(NHKBS)で漫画原作者の大石賢一さんが取り上げられていました。前にお話したコンゴの少年兵士の漫画を作るために取材に行った様子や、赤十字が漫画に多大な期待を寄せている様子が紹介されていました。
なかでも、少年兵のインタビューで、子供同士が撃ちあう、殺し、殺されかかる、家族を殺される、報復に走る傷ついた少年たちの姿が語られ、胸が痛みました。
戦争は、身体を殺される、殺すことだけでなく、生き延びたとしても心も殺してしまいます。
現実に武器をとるのは、血で汚れるのは民、お上は自ら手を下さず、汚さず「やれ!」というだけ。このことをしっかりとわかり、想像できるお上ばかりであったら世界は平和になれるのではと思うのですが。
戦争はこんなに残酷なのだよ、子供に銃をとらせてはいけないよと大石さんの漫画を通して、赤十字は世界中に発信したいのだそうです。
まずは、日本政府から感じてほしい。
どんなときでも、映画の力を信じて、愛をこめて映画批評、エッセイを書かれている高野史枝さん。
月刊シナリオ教室「お宝映画を見逃すな!」で毎回素敵でちょっと過激な(?)シネマエッセイを執筆して下さっていますが、その2009年から2014年に掲載したものを加筆訂正した「シネマエッセイ 恋恋電影」(自由空間刊行)を出版されました。
公開された50本の映画を熱く語ります。
高野さんは、大画面で「美しい男性をたっぷり拝ませていただける」歓び、イケメン好きとおっしゃっていますが、どちらかと国を問わず、映画の登場人物だったり、監督や脚本家だったり、様々な女性へのエールをいつも送っていらっしゃる気がするのですが。若い人からおばちゃんまで。(笑)
改めてまとまったものを読んでみると、ものすごく面白いです。
シナリオ・センター事務局でも取り扱っています。
映画好きが講じて、高野さんは映画も撮っちゃったんですね。ドキュメンタリー映画「厨房男子」
色々な男子が様々な状況で料理を作っている映画です。ご主人も出てきます。(ご主人、めちゃめちゃプロ級に料理が上手い)
「料理って楽しいし、周りの人をとってもしあわせにするのよ」「素敵な男子が美味しい料理を作っているのはカッコいいよ~」ということを伝えたいと願って作られたそうです。こちらも是非みてください。
映画って、やっぱりいいですね。