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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

ドラマが人生変える

シナリオ・センター代表の小林です。急に寒くなりました。北海道は雪だそうですね。バタバタと動いているうちに、もう今年も先が見えてきました。
いつまでも、45周年の感慨に耽っていないで、来年へと動きださなくては。

 東京シェアストーリー

「東京シェアストーリー」(徳間書店 ゼノンコミックス)アラフォー独女(どくじょっていうんですって)のお話です。
この漫画原作は、脚本家の高橋幹子さんのオリジナル。
高橋さんの等身大のお話です・・・というとまずいかな(笑)

主人公は、デビュー5年目の38歳、脚本家遥。
最後の恋(?)が終わって、泣きながら思いついたのが女同士の終の棲家。
早速に家を探して、アラフォー38歳以上で、彼氏なし、「東京ラブストーリー」が好きだったことを条件に独身女性5人のシェアハウスを誕生させます。
脚本家の遥。シェアハウス最高年齢43歳の派遣社員のユリ、信金勤めの莉乃、厚生労働省のキャリア亜矢子、出版社の編集稚子。
職種も生き方も年齢も違うけれど、見ていたドラマつながりという「東京ラブストーリー」が好きだったという設定がすばらしい。
好きなドラマとか本とかって、性格が違ってもつながるんですよね。
漫画の中に、たくさんトレンディードラマ全盛の時のドラマがでてきます。
岡田惠和さんの名前や作品も出てくるなど、さすが高橋幹子さんです。(笑)
 

なによりも設定がドラマでも漫画でも大事です。
シェアハウスは最近のはやりですが、ただそれだけじゃだめ。アラフォー38歳以上の独身女性の終の棲家としてという設定がすばらしい。
それぞれ性格も生き方も違う5人がそれぞれに様々な事態を迎える、5人が織りなしていくドラマは、際限なく生まれそうです。
 

25年後は、孤独死を迎える人が20万人といわれている日本で、血縁にこだわらない人と人の関わり方という(厚生労働省キャリアの亜矢子のセリフです)のは、確かに必要になっていきます。
女性たちの新しい生き方を示唆するだけでなく、社会の在り方を見つめる上でも、5人の今後の展開が楽しみです。
もう第2弾は、来春発売が決まっているそうです。
 

今後の社会を考える、女性たちの新しい生き方は、是非ドラマにして欲しい!!
5人のキャスティングも、それぞれ個性的な女優さんを使って華やかにいきたいですね。私だったら、菅野美穂、天海祐希、小雪、永作博美、吉田羊かな。
ただの女性の友情とか生き方だけではなく、社会的にも考えさせられるドラマになることでしょう。
「東京ラブストーリー」が好きな女性たちのシェアハウスです。フジテレビさん、いかがでしょうか。(笑)

「最後から二番目の恋」、「古畑任三郎」「3年B組金八先生」「ドクターX」「ロンバケ」「それでも生きていく」「ひとつ屋根の下」「Dr・コトー」「ようこそわが家へ」・・・いろいろ出てきます。
ドラマって、実は大きな影響を及ぼしているんです、視聴者の方々の人生に。
だからこそ、ちゃんと視聴者と向き合って素敵なドラマを創らなくっちゃ。頑張ろう!!まずは「東京シェアストーリー」から。
 

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