シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。創作テレビドラマ大賞授賞式にお伺いしてきました。
今回は、大賞は惜しくも逃しましたが、佳作奨励賞お三方はセンターの方でした。 創作テレビドラマ大賞、佳作「希望が眠る島」潮喜久知さん(研修科)、奨励賞「幽かな友だち」別府典子さん(大阪校)、同奨励賞「絶滅危惧人間の反乱」来島淳也さん(元本科)のお三方でした。
おめでとうございます。
授賞式には、創作ラジオドラマ大賞の皆さんも参加、佳作1席の山田文恵さん(研修科)、二席の新井まさみさん(通信作家集団)、三席小川友希子さん(研修科)も壇上に上がって一言ご挨拶をしました。
ファイナリストの山田明さん、脇本ゆかりさんもシナリオ・センターの方で、周り中シナリオ・センターの方ばかりで、ちょっと誇らしかったです。
実は、この創作テレビドラマ大賞の授賞式に出る旨を娘に話したときに、「だれか賞を獲ったの?」ときかれ、「当たり前じゃない。獲らないことはないのよ」と返事したら、娘に「坂本みたいなどや顔をしている」と笑われて・・・。
いやいや、どうも知らず知らずのうちにどや顔になっていたみたい・・・気をつけねば。傲慢だといわれてしまう。(笑)
それほど、皆さんが受賞してくださっている、活躍してくださっているということで、本当に嬉しいです。
創作ラジオドラマ大賞佳作受賞の新井まさみさんは、BKラジオドラマ脚本賞の最優秀賞にも選ばれました。おめでとうございます。2015年2個目の受賞です。この作品は放送されますので、皆さん聴いてくださいね。決まりましたら、お知らせします。
授賞式では、審査員の放送作家協会の脚本家の方々、NHKのプロデューサー、ディレクターの方々のすべてのお話が、「直し」が大変ということばかり。(笑)
確かに、コンクール作品も、プロの脚本も直しなしで、放映、放送されることはまずありません。
ここで、頑張れるか、踏ん張れるかが、プロになるか、アマで終わるかの分岐点でもあります。気概を持って頑張ってください。応援していきます。
でも、是非、新人の作品を製作してくださるプロデューサー、ディレクターの方にお願いをしたいです。
もちろん、そのままでは映像にならないことや面白くないことも多々あるわけですから、直しは当たり前です。
でも、脚本家って、たぶんプロになってもそうなのでしょうけれど、局へ行って本打ちする時って、アウエィで孤独に戦うのと同じなんですね。
特に新人は、プロデューサー、ディレクターという大勢のプロを前に、たった一人でボール持って渡す人もないままゴールへ飛び込まなければならないのだということを想像してやってください。
そして、たまには味方になってやってください。いいところを大事してあげてください。のびしろのたくさんある若手の背中を押してやってください。
才能は、ヘタをするとつぶしてしまうことがあります。新人は生まれたばかりの赤ちゃんです。まだまだはいはいもできませんが、素晴らしい脚本家として歩けるように育てていただければと思います。よろしくお願い申し上げます。
新人の皆さん。おごることなく、くさることなく、己の信じた道を貫いてください。創作は、あなた自身にとっても、受け取る側にとっても大きな力ですから。