シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。ATPファイナルズ、上位8位の選手だけが戦う試合が今週から始まりました。
それはそれは、レベルの高い試合です。 ヨーロッパ勢の中にただ一人の日本人錦織選手、初戦はジョコビッチで完敗。全くつけいる隙もありませんでした。
特に今年絶好調のジョコビッチですから仕方がないと言えば仕方がないのですが・・・。2回戦はビルディヒ、最後は錦織選手が競り勝って、1勝。
このレベルの試合をみていると、技術というよりメンタルの戦いのような気がします。 昨日の錦織選手、ベルディヒに負けそうと思ったら、3セット目の後半、突然顔つきが変わりました。そこから強かった。最初からその顔をしていてよと思うほど。(笑)
継続するという力はメンタルが大きい。私たちも書き続けるためには、多くの人に伝えたい、私の想いを表現したいという強い意志を持って行きたいですね。
意思というものが、世の中を変えるのだと思います。
私たちは、想像力、表現力をしっかりと磨いて、世の中に送り出したいですね。
その新しい形です。
日本語版漫画「14歳の兵士 ザザ」(Gakken刊)
漫画原作者の大石賢一さんが、アフリカのコンゴの戦当地へ行って書かれた本当のお話を漫画にした本がでました。
大石さんが開発された新しい漫画の分野「ジャーナルコミック」です。
この漫画は、家族を殺され、姉妹を犯され、復讐に燃えて少年兵になったコンゴの少年ザザのお話です。
大石さんが赤十字国際委員会から、子供が少年兵にならないために、わかりやすく漫画にしたいという依頼を受けて、赤十字の方共に、現地で取材して書かれたものです。
取材では、すごい怖い目にいっぱい合われたそうです。
赤十字との契約書には、命の保証はしないって書いてあり、大石さんはドキドキで赴かれたそうです。
現地で、ほんものの少年兵にも取材して創られたのがこの漫画です。
赤十字では、この漫画を来年1月には、英語版とフランス語版を創ってヨーロッパで出版します。
世界中の人にこんなことが実際に起こっているのだということを、伝える目的です。もうひとつの目的は、スワヒリ語版を現地の子供たちに配り、少年兵にならないようにすること。 字もあまり読めない子供たちにも、漫画で訴え、銃をとらない運動を展開していくのだそうです。
赤十字は人道主義にのっとって、中立の立場で困った人たちに支援を送ります。
武力では戦争はなくならない、赤十字はすべての弱い立場の人を助けたいと様々な方法を模索しているのです。
そのひとつが、世界で初めて作られたこの漫画です。 本当のことをどれだけやさしく、全く何も知らない人にもわかってもらえるように作るか・・・ジャーナルコミックと名付けて、これから世界中に動き出します。その先鞭つけられた大石さんに、来年はお話をお聴きしたいと思っています。シナリオ・センターもこの分野のお手伝いをしたいと思っています。ぜひ、読んでみてください。安倍さんも。