子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
ケンカするほど仲がいいと言いますが、その意味で言うとシナリオ・センターの講師は仲がいいと言えるかもしれません。なんせ『ケンカ』しますから!
といっても、もちろん殴り合いや罵り合いをするわけではありません。では、何をしているかというと、講師会というのをシナリオ・センターでは定期的にしています。講師会というのは、講師の勉強会です。この講師会で、『ケンカ』が起こります。
講師全員が参加して行う全体講師会は、年に6,7回あります。年初めやサマーセミナーの前などに実施します。さらに、基礎講座の講師が集まる講座講師会、本科ゼミ講師会、研修科ゼミ講師会、作家集団ゼミ講師会、通信講師会と、年に1,2回担当講師のみの講師会を実施します。これだけの数、『ケンカ』します。特に、基礎講座の講師会は大いに!
つい先日も、シナリオの見本となる「あした」というシナリオについて、
「『柱』に昼がないから、入れた方がいいのでは?」
「玄関の中と外で『柱』を立てた方がいいのでは?」
「人物表もちょっと変えた方がいいのでは?」
など、改めて言われたら直した方がわかりやすいかもというものが、ポロポロ出てきたりします。
こないだの講師会で一番白熱したのは、毎回の課題を書きやすいものにした方がいいのではないかという話でした。一言に課題といっても、テキトーに決まっているわけではありません。講義の内容にリンクしたものを用意しています。そのため、一口に「書きやすくしよう」といっても、
「そもそも、書きやすくする必要があるのか」
「書きやすくするのは何のためか」
といった話から、
「生徒さんが苦手意識のある「ラブシーン」という課題は、〇〇に変えたらどうか?」
「いや、〇〇にしたら、ここの課題の意味とずれてしまう」
「だったら、△△にすれば、感情が出るシーンを書くという趣旨も、満たせるのではないか?」
「でも、それだったら、「ラブシーン」より書きやすいのか?」
などなど、ああでもない、こうでもないと講師会は進みます。
講師になりたての講師がよく言うのは、「講師の人たちって、あんなに勉強してるんですね」ということです。講師は、余裕な顔しながら講義やゼミをしていますが、水面下では水鳥のごとく足をバタバタさせているのです。
なぜ毎回毎回、講師会で『ケンカ』をするのか。講師会に出るたびに思います。で、その答えは意外と単純なんだと気づきました。それは・・・
生徒さんに、シナリオの技術を身につけてもらうために、「シナリオの基礎技術」をいかにわかりやすく伝えるか
ということにこだわっているからです。
なので、『ケンカ』するんです。いい大人が。本気で。そしてそれができるのは、シナリオ・センターが「何を伝えるか」は変える必要がなく、「どう伝えるか」だけ工夫すればいいからでもあります。
だから、講師はのびのびと講師会という場で『ケンカ』をするわけです。
来年からシナリオ・センターは新たな講師を発掘するマイスター講座を実施します。自分が大好きなシナリオを、日本中の人に好きなってもらいと思う仲間をたくさん集めたいと思っています。そういう方ではないと、一緒に『ケンカ』できませんからね。
シナリオ・センターの新井でした。
シナリオ・センターでは、日本中の人にシナリオを書いてもらいたいという思いから、「一億人のシナリオ。」プロジェクトを様々な機関で実施しています。ご要望はお気軽にお問合せください。詳しくはこちらから。
シナリオ・センター代表 小林幸恵 著 BookBeyond http://bit.ly/Ue2KM7 |