子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
11月26日は、いい風呂の日だそうです。
風呂よりも、温泉に入りたい!と思いつつ、朝の情報番組をぼけーっと観ていたら、一般の方への「夫婦でお風呂に一緒に入るか?」という街頭インタビューをしていました。それによると、3割のご夫婦は一緒にはお風呂に入ると。
温泉でもないのに、一緒に入るのかぁ~と支度しながら観ていたら、一緒に入ると何がいいのかというお話の中に、コミュニケーションを取る時間になる、意外と本音を話しちゃうなんて意見が多数ありました。
で、考えました。お風呂でのコミュニケーションは、身も心も裸にするのか!?と。
みなさんは、どう思いますか?
これ、シナリオ的に考えると、答えらしきものが出てきます。
まず、登場人物が別々なことをしていると、意外なセリフが生まれるというのがあります。ちゃんと「シナリオの基礎技術」に書いてあります。ページは失念してしまいましたが…
いつも登場人物を向き合わせていませんか?
では、お風呂の中はどうでしょうか?
よっぽど広いお風呂出ない限り、向き合って入るというようなことはない気がします。たとえ向き合っていたとしても、緊張よりもリラックスしているはずです。(特にご夫婦の場合)
多いのは一方はシャンプーをしていて、一方は湯船に入っているなんて感じかとと思います。
そうです。この時、まさに別々のことをしているのです。
たとえば、花子が湯船につかりながら、仕事の愚痴を言ったりします。
「今日さぁ~なんか、取引先から無理な納期押し付けられてさぁ…」
みたいな。
太郎は、シャンプーをしています。普段だったら、「そういうのはさぁ~」とか偉そうに「こうすればいいんだよ」的なことを言いがちな太郎(というか男性全般!)も、シャンプーをしているので、あまり頭が論理的に回転しません。
「んで、どうしたの?」
と、頭をシャカシャカしながらやるわけです。
「え~そんでねぇ~」
なんて、言って花子は思いっきり愚痴れるわけです。
「なんか、仕事辞めたいなぁ~」
とか、ぽろっと本音なんか出ちゃったりして。
なんせ、太郎は横でシャンプーを流しにかかっています。目を見て言わなくていい分、「な~んてね」と言ってごまかせる分、あんまり聞いてないかなぁ~と思っている分、そんな本音も湯気と共に消えちゃうかなと気楽に言えちゃうわけです。
太郎は太郎で、シャンプーを流しながら
「まぁひぃひんじゃないほぉ~(いいんじゃないの~)」
とか、言っちゃうわけです。
シャンプー流しながら、家計のことやら、将来のことまで考えられませんから。そんなことは、一旦お湯に流すわけです。余計なことまで考えずに、花子の気持ちだけ受け止めるわけです。もちろん、そのあと冷静になって、一緒に考えようかとなるかもしれません。それもこれも、花子の本音が出たからこそです。お風呂だからこそです。いい風呂です!
そして、お風呂的なもの、日常生活のどこにでもあります。バリエーションが増えれば、あなたのシナリオが面白くなります。
「面と向かって話すのはこっぱずかしい」とよく言います。
特にご夫婦の場合、時を重ねれば重ねるほど、そういう思いが強くなるのかもしれません。そんな時こそ、面と向き合わないお風呂で、しれ~っと本音を言ってみるというコミュニケーションもありなのかもしれません。なんせ、雰囲気が悪くなったら、先に出ちゃえばいいんですから!風呂場には、逃げ場もあるんです。
いい風呂の日を、シナリオ的に分析してみました。
別にお風呂業界の回し者ではありません。もうちょっと、シナリオと日常の接点を知りたいという方は、代表の書籍がおススメです!シナリオ・センターの回し者、シナリオ・センターの新井でした。
シナリオ・センターでは、日本中の想像力と創造力を豊かにしていく「一億人のシナリオ。」プロジェクトを様々な機関で実施しています。どんなことができるの?という方、お気軽にお問合せください。詳しくはこちらから。
シナリオ・センター代表 小林幸恵 著 BookBeyond http://bit.ly/Ue2KM7 |