子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
もやしがメガネかけて歩いていると言われるもやしっ子、シナリオ・センターの新井です。もやしっ子のクセに、結構イライラするタイプです。
木曜日のお昼も、イライラしちゃう出来事に遭遇しました。
場所は14時過ぎのセルフサービスの喫茶店。食べ終わった食器を自分で片付けるタイプのお店です。
なんでイライラしたかというと、私の隣席の食べ終わった食器が置かれたままになっていたからです。5分、10分じゃありません。私がお店にいた1時間そのままです。
これ、どう考えても、片付けないでお店出たパターンだろうと思うわけです。そう思って、店員さんを観察していると、チラッと食器を見ます。あの子も、この子も。でも片付ける素振はありません。お店もそこそこ混んでいて、席がなくて帰っちゃう人もいるのに…
えっ?閉店まで置いておくの?
片付けないの?30分前に、確実に見たよね、このお皿!
もうイライラしちゃいます。ゆっくりお昼休みを堪能したいのに、隣席には食べ終わった食器がそのままです。気分がいいものではありません。
でも、待てよ…私、考えました。
これは、私が知らないだけで、片付けない理由があるのかもしれない、と。
その1:私の知らないローカルルールがある。
例えば、私の隣席の食器は、片付けたらバチが当たるという可能性。過去に、あの席の食器を片付けたスタッフが指を切っちゃったとか。ないとは言えません。だって、スタッフの子は何度も隣席の食器をチラ見してるのです。
その2:スタッフの子が、親から他人の食器を片付けることをダメだと躾けられている。
で、そんな親の教育に反抗したスタッフの女の子が喫茶店でバイト。でも、いざ、目の前に他人の食べ終わった食器を見たら片付けられない。片付けなきゃとおもって、チラッと見るけどできない…片付けたい、でもできないの葛藤状態。「なんなら、隣のもやしメガネが気を利かせて片付けないかしら」くらいのことを考え始めていた…かもしれません。
その3:食器は目に入らず、私を見ていた!
これ、どうでしょう。これもないとは言い切れません。もうね、食べ終わった食器なんて、目に入らないわけです。私のこと、見ちゃって。
「男女の出会いに普通なんてない」村上春樹が、『海辺のカフカ』で書いてた気がします。
その4:本当は、隣席の人はいるという可能性。
私には、見えてないパターン。もしくは、スタッフには見えちゃっているパターン。これもう、世にも奇妙な物語の世界にいっちゃうやつです。
隣席の食器はなぜ片付けられずにいたのか?
みなさんなら、何を想像しますか?
「いい加減、片付けてよ」とイライラしてた私。そんな時こそ、シナリオ的な発想で「もしかしたら…」と考えてみると、イライラがちょっと治まります。それに、想像する練習にもなります。
食器を片さずに出て行ってしまった人のキャラクターを想像するのでもいいですし、その人の事情とか、ほったらかすしかなかった事件とかを想像するのも面白そうです。
シナリオ発想をしていくと、自分の感情とは別の角度で、物事を見ることができるようになります。イラッとしたとき、嫌だなっと思った時ほど、シナリオ発想してみてください。禅に通ずるくらい達観ができるかもしれません。
シナリオ・センターでは、日本中の想像力と創造力を豊かにしていく「一億人のシナリオ。」プロジェクトを様々な機関で実施しています。どんなことができるの?という方、お気軽にお問合せください。詳しくはこちらから。
シナリオ・センター代表 小林幸恵 著 BookBeyond http://bit.ly/Ue2KM7 |