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そういや、10月22日に開催させて頂いたシナリオ・センターの創立パーティーについて、きちんとレポートをしていなかったなぁと思い、レポートを試みる新井です。

シナリオ・センターでは、お金もないのに、なぜか5年に一度創立パーティーを行います。全く意味がわかりません。パーティーのおかげで、年間の収支が赤になったりします。どんな会社だよ、と。
そんなモヤモヤを抱えて、1月から始まった実行委員会。メンバーは、オブザーバーとして代表の小林、一応仕切り役として私、新井。そして、事務局の中川、田中、青木の3名です。

 

内心、お金かかるのになぁ~と思いながら会議を始めると、よく言えばアイデアマン、悪く言えば思いつきの達人である代表が、あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい~と話し出します。「俺には夢がある~♪」ってそのうち歌い出しそうなくらいです。実際、初期の実行委員会議は、めちゃくちゃです。

「ジェームス三木さんの傘寿のお祝いしたい」
「三木さんの傘寿にひっかけて、新井に傘回しをやらせたい」
「岡田惠和さんの脚本家生活25周年も祝いたい」
「前川淳さんも20周年らしいから、これまた祝いたい」
「これらをサプライズでしたい」
「映像も使いたい!」
「お土産は、新井一が好きだった根津のあんこがいい」などなど・・・

「そう簡単に言いますけどね…」

と、言おうかと思ったら、「それ、いいですね~」とか「私は、新井一先生の新井教室を再現したい」とか、他のメンバーも言い出しちゃうわけです。みんな、ノリノリ。なんだか、私は蚊帳の外。

 

でも、ちょっと待てと。アイデアは、ガンガン出るけどちょっと待ってよ、と。何度かの会議を経て気づきました。これ、やりたいことばかりで、まとまりなくなっちゃうよ、と。

そこで、シナリオ・センターのパーティーも、シナリオ的に考えてみたのです。
シナリオで考えると、挙がっているたくさんのアイデアは、パーティーという2時間ドラマのシーンの断片です。だから一旦、シーンから離れて、この2時間ドラマで伝えたいことは何かと考えてみたんです。

そこで、今度はみんなから何を伝えたいかを言ってもらいます。
「今年は、新井一の生誕100年でもあるから、それも伝えたい」
「新井一を知らいない生徒さんにも、新井がいて、今のセンターがあることを知ってもらいたい」
「生徒さんには、シナリオ・センターで勉強してよかったなって思ってもらいたい」
「業界の方には、シナリオ・センターが色々な支えで成り立っていることを感じてもらいたい」

「一億人のシナリオ。っていうシナリオ・センターこれからのことも・・・ね」と私。

と、これまた出るわ、出るわという感じ。よく考える人たちです。そしたら、今回のパーティーを一行で言ってみようと言う事になりまして、
「新井一を知らない人、これからのシナリオ・センターを知らない人に、創立パーティーを通して、シナリオ・センターの今までとこれからを知ってもらう」になりました。

「知らない人に、知ってもらう」という意味では、ドラマチックな変化も押えてあります。あとは、この伝えたいことにそって、シーンのアイデアを取捨選択して、並べればいいわけです。ここからは、結構早く話が進みだしたような気がします。

 

物事を進めるうえでは、ある程度アイデアを出すこと、それをまとめることが必要になります。
そのために重要なのが、否定をせずブレストしてアイデアを出すフェーズです。アイデアが出たら、次は「何のために」という部分に戻る“そもそも”フェーズに移ります。ここで一行ストーリーにすると、話の軸がぶれません。

この手順は、実際のシナリオ作成でも、会議術やイベント運営でも使えるアプローチだと思います。ポイントになるのは、自分がどのフェーズの作業をしているのかを意識しておくことでしょうか。

 

ちょっと長くなりそうなので、実行委員会議を経て、どんなパーティーになったのかは、明日また写真沢山でUPしたいと思います。別に、引っ張っているわけではないんです。そういうフェーズなんです。シナリオ・センターの新井でした。

 

シナリオ・センターでは、日本中の想像力と創造力を豊かにしていく「一億人のシナリオ。」プロジェクトを様々な機関で実施しています。シナリオで研修やキャリア教育って何ができるのという方、お気軽にお問合せください。詳しくはこちらから

 

20140606b 

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  • シナリオTIPS
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  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ