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否定せず、シナリオの技術を教えられるから日本中に広がっていく

 

11月20日から出勤の日には毎日ブログを更新してみようと思い立って、12月11日で心が折れたシナリオ・センターの新井です。出張の日も何とか更新していたのに…12月12日に何があったのか…その名も田中事件。

 

先週の12日の土曜日は、朝から母校でもある番町小学校での出前授業キッズシナリオを実施していました。田中と新井の二人で5年生の授業を2クラス、2コマずつ担当しました。

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相変わらず、子どもたちは元気です。
「どっちが田中?どっちが新井?」
「こっちが新井っぽくない?」
「いや、こっちが田中じゃない?」

呼びつけかよ、と内心思いながら、子どもたちのノリに乗っかって、
「さて、どちらが田中でしょうか?新井でしょうか?」
と始めます。

「はいはい、先生ですからね!シナリオを教えにきました」
とはやりません。まぁそんな風に言うキャラクターではないからというのもありますが、そもそも先生ではないからです。それに、創作をするにあたって、上からものを言ってしまうと、それを子どもたちが越えられないからです。

これは大人でも同じです。
だから、シナリオ・センターでは偉そうな人、偉そうにしたい人は講師にはなれません。特に、これからは。

 

そんなこんなで授業はスタート。
かれこれ5年も続けてきたキッズシナリオです。鉄板のカリキュラムが組みあがっているので、子どもたちは大盛り上がりで授業に参加してくれます。

まず、キャラクターを発想していきます。
その仕掛けの一つに、こちらで作った登場人物の名前から浮かぶイメージをどんどん言葉にしていってもらうワークがあります。
もしも「龍ケ崎源五郎」という先生が番町小学校にいたら、いくつ?教科は何?服装は?苦手なものは?性格は?と順々に聞いていきます。
すると、「はい、はい、はい」と進研ゼミのCMのような感じで、手が上がります。湯水のように発想がどんどんでてきます。思わず担任の先生が、「すごい!」とつぶやきます。

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さらに、龍ケ崎先生がおいしいハンバーグを食べたらなんて言う?という質問では、これまた面白いセリフのアイデアが出てきます。そのアイデアを、一個一個受け止めながら、実際に実演してみます。子どもたちはケラケラと大喜びです。

田中の授業の様子を見ていた校長先生が、

「子どもたちの発言を、ひとつひとつ、受け止めてくれるのがいいですね。正直、イマイチなアイデアにも、それは『~で面白いね』、とか、『なるほど~と考えたんだね』とか認めてくれるのが素晴らしい。子どもたちは安心して発言できますもの」

と言ってくださいました。すごいぞ、田中!えらいぞ、田中!

なぜなら、シナリオには正解も不正解もありません。なので、間違っているものなんてないのです。それに、否定からは創作は何も生まれません。だから否定をしないというのが、シナリオ・センターの姿勢です。つまり、偉いとしたらシナリオ・センターであって、田中ではないのです。私だって、同じことをしていたはず!
でも、田中を褒めておきましょう。褒めて伸ばすのがシナリオ・センターですから。えらいぞ、田中!

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そんな調子で、田中と新井で2クラスにキッズシナリオを実施しました。学校公開日だったこともあり、父兄の方も授業をご覧になっていました。ありがたいことです。
しかも、授業を見ていた父兄の方から、「大人向けにはありませんか?」とのご質問を頂きました。さすが番町小学校の父兄の方です。シナリオの授業をご覧になって、ビジネスでのコミュニケーションにも役立つとピンっとこられたようです。しかも田中の授業を見て…やるな、田中。

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子どもの目線で話しているのに、田中に勝てない私。

 

田中、田中、田中…田中ばかりが褒められた12日の土曜日。
私なんて10・11日営業向けの研修で九州から戻って、12日番町小学校です。16日には制作会社向けの研修、17・18日営業向けの研修で名古屋へと研修と移動の繰り返しです。21日も制作会社で研修し、22日には東京経済大学でキャリア関連の授業もします。もちろん、それぞれに準備があるわけです。23日は「新井一賞授賞式」の司会です。

なのに、誰も褒めてくれない。心も折れるってもんです。ポキッとね。というのは冗談ですが、ちょっと師走に息切れ気味、いや風邪気味のシナリオ・センターの新井なのでした。

 

シナリオ・センターでは、日本中の想像力と創造力を豊かにしていく「一億人のシナリオ。」プロジェクトを様々な機関で実施しています。小学校の出前授業ってうちでもやってくれるの?という方、お気軽にお問合せください。詳しくはこちらから

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