シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。今週の木曜日で事務局は、すべてが終わるので、いやに全員がバタバタしています。早い休み、長い休みは嬉しいのですが、その前後を考えると・・・ビミョー~。
というわけで、明日も書きますが、シナリオ・センターは、12月22日で2015年の授業終了となります。来春は1月6日水曜日から始まります。よろしくお願いいたします。
さてさて、ライターズバンクの面々から、なんと5冊も小説をいただきました。
冬休み、しっかり読ませていただき、休みがあけたら読書感想文をのせます。ああ、冬休みの宿題(?)・・・いやな記憶がよみがえってきたぞ。(笑)
私の来年の課題は、「聞く耳を持つ」です。
今年、新井一生誕百年記念でたくさんの先輩ライターの方々のお話をお聴きしました。
どの方も、本当に素晴らしいお話をしてくださり、私は、感動しっぱなしの1年でした。
こういう先輩たちに恵まれているということは本当に幸せなことです。
実は、この1年、先輩たちのお話をお聴きしていたら、他人の話を聴くということが、自分の書くときにどれだけ力になるかということをあらためて感じさせられたのです。
聞く耳を持つと視野が広がるのですね。
阿川佐和子さんの大ベストセラー「聞く力」を読ませていただいたときの「なるほど」感は、実際に先輩ライターの皆さんのお話を聴きして、本当の「なるほど」感になりました。
阿川さんのインタビューのうまさは、相手を調べ、質問する内容がすばらしいばかりではないのです。
相手のお話をきちんと訊くことで、その人の人柄、魅力を最大限に引き出すことができることがすばらしいのです。
活躍されている先輩たちは、他人の話を聴くのが上手い。
だから、魅力的なキャラクター、人間の機微を描くことがおできになるのです。
時々、「こんな話など聞くだけ無駄だったわ」「損した」とかいう方を見かけます。私も、斜め見の人なので、どちらかというと「ふん!」タイプ。(笑)
ですが、この1年で勉強させていただきました。
どんなつまらないと思える話にも、無駄はない。無駄だと思うことは、自分を狭くしているだけだと思いました。
とくに自分の想いと「違うな!」という話をどれだけ真摯に聴けるか、これが勝負です。
そう、だって、ドラマは対立・葛藤・相克ですから。対立が、葛藤・相克が深くなること請け合い。
私の今年の実感を、来年は是非センターの皆さんにも味わっていただきたい、そして、講座を、ゼミを活用してもらえるようにしたいと思っています。